18番地の蟹さん

蟹が見たサッカーの感想をはじめとした諸々の雑記。たまにアニメとアクション映画。個人的なメモとして。

J3リーグ前半戦を終えての福島ユナイテッドの選手達の感想

やっっぱり長々とサボってました。本当は試合の感想とか挙げるべきなんですけどモチベーションがそこまで上がらなかったり感想がまともに文章にならなかったりして書けなかったのでシーズン前半戦を終えての選手の感想だけ書いておきますね。ちょうど中断期間ですし。本当はもう後半戦1試合消化してるけど。

試合はDAZNのおかげで全部見てるんですけど、例によって個人の趣味趣向と偏見による感想になりますのであしからず。

 

GK

1番 伊藤剛・・・6月末に湘南からレンタル加入すると瞬く間に守護神の座を確保。191cmの長身を活かしたハイボール処理と正確なフィード、果敢な飛び出しが光る。レスポンスも良さげなので簡単にはポジションを譲らないか。

 

16番 堀田大輝・・・若手GKとして期待されたけど開幕から序列最下位に。5月に練習中に負傷、診断書としては脳挫傷とかいうとんでもない怪我だったものの特に大事に至らず。練習には復帰できているようなのでまずはベンチ入りを目指したい。

 

21番 岡田大・・・開幕より2ndGKを務める。バックアッパーとしては悪くはなかったんだけど12節鹿児島戦で審判になんか言ったみたいでレッドカードをもらいベンチなのに退場。3rdGK堀田の負傷もある中で出場停止になった事で監督の信用を失ったのか、以後ベンチ外に。挽回は容易ではないか。

 

32番 安田恒佑・・・堀田の負傷離脱と岡田大の出場停止を受けて急遽特別指定選手登録された産業能率大4年生。練習見てないし試合にも出てないので実力は何とも言えないのだけどプロ入りのチャンスと捉えて頑張って欲しい。

 

34番 内藤友康・・・開幕から14節まで守護神を務めるも伊藤剛の加入により2ndに。ダイナミックなセービングはいくつも窮地を救ったものの、残念なミスもあったのは事実。ハイボール処理が怪しいし、何があったのか唐突にフィードがとんでもなく下手くそになり毎回タッチを割るようになってしまったのはいただけなかった。ビッグセーバーぶりは健在なのでベテランの意地を見せて欲しい。

 

DF

2番 岡田亮太・・・CB以外にも左SBにも対応。長短のキックの巧さや対人守備に強さは見せたもののスタメン落ちすることも多かった。もう少しDFリーダーらしさが欲しいし、左のSBやるにしても攻守にどっちつかずなポジショニングをするところは要改善。ピンポイントに送り込むクロスが持ち味になりつつあるのでこのまま磨いていって欲しい。

 

3番 小山内貴哉・・・右SBと3バックの右CBに対応したがレギュラー奪取には届かず。走力を活かした攻守は見所があったが正直ポジショニングはイマイチだったと思う。まずはマークとポジショニングについて改善をした上でアタッキングを磨きたい。

 

7番 茂木弘人・・・今季よりCBにコンバートされレギュラーに。経験値、身体能力に基づく対人守備とスピードを活かしたカバーリング、両足から精度の高いキックでのビルドアップで攻守に渡る貢献は大きかった。特に前に出てボールをを奪う能力は非常に高い。上背のなさはセットプレー時にネックとなったが、まだまだ老け込まないところを見せてくれた。

 

25番 杉野健斗・・・CB、左右のSBに対応したものの徐々に出場機会を失う。フィード、ビルドアップの技術は非常に高く、長い距離をグラウンダーで縦パスをつけられるのは見所があったものの、肝心の対人守備、競り合いに強さがなく相手CFに狙い目にされる事が多々あった。相手を封じ込めるフィジカル、前に出てボールを奪う技術の習得が必要か。

 

30番 木下高彰・・・強さ、技術、スピードを兼ね備えるCBだがスタメンに定着出来ず。ポジショニングやマークの甘さがその要員か。攻守共に身体を投げ出してボールに食らいつく、激しくガッツ溢れるプレースタイルは魅力的なので、まずは守備の上手さを身につけたい。

 

31番 川上盛司・・・特別指定選手として加入した仙台大4年生の右SB。キビキビとした動き、ガッツあるプレーを見せたがまだ水に慣れていない感は強かった。安田と同じくプロ入りのチャンスと捉えて頑張って欲しい。 

 

MF

4番 川上竜・・・ボランチとして全試合フル出場。素早く適確なプレスやアプローチングで相手に自由を与えず、卓越したボールコントロールから長短に正確なパスを出しゲームの構築からチャンスメイクまで担う。運動量も多く、攻守に常に顔を出すだけでなく、若手ながら声を張り上げてチームに指示を出し、時には鼓舞するなどキャプテンシーも発揮。一時はゲームキャプテンを任せられるなど絶大な存在感を放った。

 

5番 渡辺匠・・・ボランチ、CBを務める。速さは無いものの対人守備に強さがあり、CBでプレーした際はDFラインをしっかりと統率するなど経験値の高さを見せた。大声で味方を鼓舞する姿勢はチームを引っ張る上で非常に重要であった。今季はポルトガル語通訳も務め、アレックスやヘナンを何度も助ける。

 

6番 鴨志田誉・・・左SBでスタメンを務めたが徐々に失速。戦術理解力の高さは随一で、プレーの選択は非常に良いのだが要所要所で技術が着いてこなかったのが痛い。動き出しやスペースを突く動きは素晴らしかったものの攻守で結果を残せなかった。どのポジションにも適応できるユーティリティを活かしてスタメンに返り咲きたいところ。

 

8番 石堂和人・・・ボランチとしてプレーするものの怪我での離脱もあり出場数は少なかった。運動量の低下や中盤でのボールロストは痛い材料だったが左足からの高精度のパスやチームを鼓舞する強烈なキャプテンシーは健在だった。うまくボールをキープしてファールをもらったりタメを作るなど持ち味は見せた。運動量に不安は残るもののチームの精神的支柱となる選手なので健康体を維持してプレーしてほしい。

 

10番 金功青・・・ボランチにコンバートされ、高い左足の技術は見せたもののレギュラーにはなれず。守備面の不安や消える時間の多さがネックだった。確かに1発で局面を変えられる左足の鋭いキックは魅力だが中盤を引き締めるプレーが無くてはスタメン復帰は難しいか。10番の意地を見せてほしい。

 

13番 三橋秀平・・・開幕前はSHやSBを試されていたが、トップ下、シャドーのポジションに定着。タムショーの負傷離脱で巡ってきた出場機会をしっかりモノにした。セカンドトップとして振る舞い、前線からの精力的なプレスや体を張ったボールキープで組み立てに貢献し、鋭い飛び出しと左右どちらの足でも果敢にシュートを狙いに行くプレーで攻撃を活性化した福島の元気印。小兵であることを活かした相手の間を縫うようなドリブルも光った。シュート精度を磨いてさらに得点を重ねたい。

 

14番 星広太・・・左のSHでレギュラーに、直近数試合では左WBにもコンバート。積極果敢なドリブル突破と鋭いシュートでチームトップタイの4ゴール。守備にも献身的に走るし攻守に大きな存在感を放った。しかし持ちすぎてボールロストを繰り返す場面も多かったし、決定機やシュートチャンスの数からすればもっと得点を取れたはず。1vs1程度なら簡単に相手を料理するドリブルは強力な武器なので、味方をもっと使うこととシュート精度を向上させることが求められる。

 

15番 平秀斗・・・右SB、右WBのスタメンに定着。力強いボール奪取や球際でファイトする姿勢、強烈なシュートを武器に活躍、攻守に万能なプレーを見せた。高速でのオーバーラップや積極的にゴール前へ飛び込む攻撃的なプレーは非常に魅力的だったが、前に出てボールを奪うことで縦への推進力へと変えられるプレーが最大の魅力ではなかったろうか。

 

17番 前田尚輝・・・ボランチとして序盤はスタメンだったものの徐々にベンチに。パスセンス、パス精度は卓越しているものの課題の守備力が改善しきれず。ゲームメイクのセンスは非常に高く、運動量も多いだけに守備力の強化が急務。

 

18番 橋本裕貴・・・右WB、左SB、シャドーなど様々なポジションで起用される。左足から繰り出す多彩なキックなど才能の片鱗を見せたがレギュラー奪取には届かなかった。守備技術も向上してきているが、レギュラー奪取には攻撃でもっと積極的なプレーでインパクトを残したいところ。

 

20番 ヘナン・・・序盤はベンチ入りこそ多かったものの出場機会の無いままベンチ外が定位置に。167cmの小兵ながら練習試合ではCFで起用されるなどしたがあまり目立ったプレーは出来なかった。主戦場となる2列目のポジション争いも熾烈であるためいっそうの奮起が必要か。

 

24番 蓮沼翔太・・・昨シーズン終盤に存在感を示したアタッカーだが今シーズンはベンチ入りも少なく苦戦を強いられる。足下の技術や得点力は高いものの守備時のポジショニングやボール奪取についての強化が必要か。後半戦に向けて巻き返しに期待したい。

 

27番 橋本拓門・・・トップ下やシャドーでレギュラーに。攻守に絶妙なポジショニングをとり、的確で正確なパスでチャンスを作り出す。前線からのプレスや自陣に戻っての守備も光った。スピードは無かったが高いインテリジェンスでチームを支え、ポジションを易々とは譲らず。得点力はもう少し欲しかったが非常に貢献度が高いのでこの調子を維持して欲しい。

 

FW 

9番 アレックス・・・CFのレギュラーに定着。猪突猛進でゴールを目指すスタイルからポストワークとプレスでチームプレーに徹するスタイルへと大幅にプレーを変更。気分屋なプレーも少なくなく、シュート数もCFとしては多くないものの、つぶれ役になることも多かったことも考慮すればチームトップタイの4ゴールは評価できるはず。大柄ながら柔軟な足下のテクニックが光ったし、シュート技術も向上した。また、高さを活かしてセットプレーでの守備時に何度もボールを跳ね返した。ゴール前に顔を出す回数を増やし、90分走りきるスタミナを身につけられればさらにゴールを上積みできるはず。

 

11番 田村翔太・・・右のSHとして開幕連勝の立役者として躍動。鋭利なドリブルと正確なシュートを武器に3ゴールを挙げた。攻撃力もさることながら守備力の向上は著しく、激しいコンタクトでボールを奪いきり、そのまま縦への推進力に変えるプレーはチームスタイルを体現する重要なものだった。しかし8節の膝の負傷によりシーズン最終盤まで離脱の見込み。焦らずに治して欲しい。

 

40番 樋口寛規・・・卓越したストライカーセンスを持つ点取り屋だが昨年11月の膝の負傷が長引き、17節でようやくシーズン初のベンチ入り。夏のリーグ戦中断期間でコンディションを上げ、ポジション争いに加わりたい。

 

川上、三橋、平、タムショーなど若手の躍動やアレックス、広太、拓門ら中堅の活躍は光り、茂木、渡辺匠、石堂などベテランも意地を見せてくれました。出られていない選手は守備の技術に足りないもののある選手が多い気がします。アタッキングの武器を持った選手は多いのでベースとなる守備力を個々が底上げできるかが後半戦の鍵になるかと。あと三橋、広太、アレックスらは決定力のさらなる向上を。みんなここで終わる選手じゃないはずだ!