18番地の蟹さん

蟹が見たサッカーの感想をはじめとした諸々の雑記。たまにアニメとアクション映画。個人的なメモとして。

2017シーズンを終えて、福島ユナイテッドの選手の感想とかのメモ

もう2017年も終わるのですが・・・ろくすっぽブログ更新してなかったんですけどまあシーズンも12月3日の盛岡戦を持って終了と言うことで、選手の感想とかまとめておこうかと。長ったらしくうだうだと書き残しておきます。無かったことになってそうなレベルで試合に絡まないし最終戦セレモニーのもいなかった特別指定選手については今回省略させてもらいます。すまんの安田と川上盛司・・・試合会場にもいないとなると書ける内容がないんや・・・

 

GK

1番 伊藤剛・・・7試合出場(7月途中加入)。191cmの長身と長い手足のリーチで好セーブを連発。大柄ながら鋭いレスポンスで鈍重さは感じさせなかったし、なんだかんだキックも飛距離と精度を兼ね備えていて質が高かった。最終的に内藤からポジションを奪えなかったのはコーチングとか結局失点が大して減らなかったのが要因だろうか。普通にレギュラーを任せられる実力はありそうだしまだ23なので来シーズンが楽しみ。ちなみにハイライトは2度もPKセーブを見せた19節琉球戦。

 

16番 堀田大暉・・・出場なし。練習の負傷で脳挫傷とかの大怪我(症状的には脳しんとうくらい)を負い出遅れたりしたものの年間通して第3GKの立ち位置を覆せず。フィードに定評があるけどやはりセービングを磨いて欲しい。一応伊藤の負傷とかでベンチ入りまでは行ったので来年スタメン取るつもりで頑張って欲しい。

 

21番 岡田大・・・出場なし。今シーズン限りでの現役引退。第2GKだったが12節鹿児島戦でベンチなのに審判への暴言で退場、出場停止となると以後ベンチにすら入らず。岡田は出場機会本当に少なかったけど「何かあっても大が控えてるから大丈夫」と思わせるくらいの実力はあったと思う。現役生活お疲れ様でした。

 

34番 内藤友康・・・25試合出場。本人の意向も有り今シーズン限りで退団。ビッグセーバーぶりは健在で何度も何度もチームの危機を救うセーブを見せてくれた。正直キックが5割くらいサイドライン割ったりクロスボールに飛び出したけど触れないと言う事態が頻発したのはいただけなかったが、横っ飛びでセーブしても変なところにこぼさないあたりは結構成長したんじゃないだろうか。J3で年間通してレギュラーだったのは何気に初。まだまだ老け込まないので次のクラブでも頑張って欲しい。

 

DF

2番 岡田亮太・・・30試合出場1得点。開幕時はCB。一時期左SBになったりしたけど最終的にCBに固定。競り合いの強さ、対人守備の強さは相変わらず。時たま前に出て行ってスペースを突かれたりはしたけどカバーリングとかも改善されてきてると思う。フィードとかもそれなりに上手いし運動量も少ないわけじゃないので3バックの左CBとかもやってDFラインの便利屋みたいになってたけど中央でどっしり構えてる方が輝いてるんじゃないだろうか。来年はさらなる鉄壁を築いて欲しい。

 

3番 小山内貴哉・・・4試合出場0得点。3バックの右CBとか右SBで起用されるも出場機会少なく契約満了。機動力とパワフルさのあるディフェンスは見所があったけどポジショニングが怪しかったり、そのせいで裏を突かれて相手を雑に引き倒してセットプレーを与えたりとまずいプレーも少なくなかった。思い切りの良い攻撃参加とか、とにかく走れるところは持ち味なので技術、戦術眼を磨いてまた活躍してくれることを祈る。

 

7番 茂木弘人・・・26試合出場1得点。開幕からCBで起用され、シーズン後半は右SBに復帰。本人も初めてとなるCB起用にも持ち前の身体能力の強さとスピードを活かしたカバーリングで対応したが、徐々に対策が進むと高さの足り無さと不慣れな役割に苦しみ守備を支えきれなくなった。川上にポジションを譲ってSBに復帰すると縦への仕掛けやクロスで攻撃のアクセントに。正直マークが曖昧だったり簡単に外される場面は多かったけど一瞬のキレは格別だった。

 

25番 杉野健斗・・・11試合出場0得点。右SBとかCBで起用されるもレギュラーになれず、今シーズン限りでの現役引退を決断。フィードの技術は別格だったもののフィジカルとアジリティの不足がいかんともしがたかった。特に相手CFとの競り合いで毎回無力化されていては流石に厳しい。特大の武器を生かし切れないままキャリアを終えることとなってしまったが、セカンドキャリアではさらに大きな花を咲かせて欲しい。

 

30番 木下高彰・・・13試合出場0得点。身体能力の高さからくる競り合いの強さやスピードに加えて技術も備えていたがポジショニングとカバーがちょっと悪すぎた。マーカーを見失いがちだし雑なファールも多かったのは減点材料。ただ、真っ向きっての空中戦とか強かったし、ガッツあふれるプレーは素晴らしかった。25節長野戦での萬代封じはお見事だった。

 

MF

4番 川上竜・・・32試合出場0得点。ボランチ、CBで起用され大卒ルーキーながら全試合フル出場。シーズン中盤以降はキャプテンマークも巻くなど充実のシーズンだったのではないだろうか。活躍が充実しすぎてあっという間に北九州に完全移籍。広い視野と正確な長短のパスによるゲームメイクが光ったし、絡み付くような粘り強い守備も十分通用した。相手との間合いやスペースを把握する能力がずば抜けており、CB起用時は高いカバーリング能力を発揮し、相手の先手を常に取り続けた。ボール奪取能力には物足りなさはあったけど役割はしっかりこなしたし、上手い選手はどのポジションをやらせても上手いの典型だった。

 

5番 渡辺匠・・・18試合出場0得点。主にボランチで起用され、試合終盤の守備固めに投入されることが多かった。技術的な上手さはないけど闘志を前面に押し出してチームを鼓舞する姿勢が素晴らしかった。チームの戦う集団としての礎を作り今シーズン限りでの現役引退。2年間の在籍だが福島の誇りというものを明確に示してくれたレジェンドだ。

 

6番 鴨志田誉・・・29試合出場2得点。左SBと左SHで主力に。戦術理解力、タスク実行力は何度も言うけどチーム随一。居て欲しいところにいてくれるし、走って欲しいところに走るし、選択して欲しいプレーを選択してくれる選手だった。単純な縦への突破の成功率はかなり上がったので、あとはフィニッシュに絡む精度を上げていければ。来年以降もまた便利屋のような起用法になるだろうがチームに欠かせないピースである。

 

8番 石堂和人・・・15試合出場0得点。主にボランチを担当。体の強さを活かしたボール奪取やキープ、左足からのパスと強烈なシュートといった持ち味は何度も見せたが、運動量の低下が著しくもあった。運動量を求めるチームスタイルに適応し切れたとは言えなかったんじゃないかしら。それでもピッチに立てば誰よりも声を出してチームを鼓舞する姿勢は流石の一言。まだまだチームを引っ張る存在であって欲しい。

 

10番 金功青・・・12試合出場0得点。ボランチサイドハーフで起用されるもレギュラーになれず。左足の技術はやっぱり高かったけど生かし切れなかった感もある。中盤で当たり負けてロストし失点の起点となったり中盤の底から左足一振りでゴールを演出したりした10節鳥取戦がドラという選手を象徴していたのではないだろうか。チーム最古参だが今シーズンで現役引退。本当にお疲れ様でした。

 

13番 三橋秀平・・・20試合出場3得点。セカンドトップや両SHとして活躍。タムショーの負傷で巡ってきた出場機会をモノにした。精力的なスプリントで攻守に走り回りつつ何度も相手の裏に飛び出し、ボールを持てばチーム随一のクイックネスで相手を翻弄した。利き足は右だが、チャンスなら迷わず左でシュートまで持って行く積極性は高く評価したい。それでも決定力は足りなかったし、飛び出すにしてもオフサイドにかかりすぎた。狭い局面でもボールをしっかり繋げるが、ラストパスなどもまだまだ改善が必要。シーズン終盤は出場機会を失ったが化けられるポテンシャルは十分あるので来シーズンエース級の活躍を期待したい。

 

14番 星広太・・・32試合出場7得点。左SH、左WBを務め最終的に左SBに。序盤から得点を重ねたがチームの成績が落ち込むと同時にトーンダウン。持ちすぎたり強引に仕掛けてはロストを繰り返した。しかし左SBとなりSBがマイボール時にインサイドハーフに移る戦術に適応するとシンプルで効率的なプレーが増え、アタッカーとして一皮剥けた印象。鋭いドリブルと変幻自在のボールタッチ、正確かつトリッキーなラストパスなどいよいよプレーがファンタジスタめいてきた。なにげにクロスや左足の精度も向上したし、仕合終盤でも尽きないスタミナも持ち合わせた。チャンスの数からすれば7ゴールでもまだまだ物足りないがチーム得点王となるなど福島の顔と言える選手になったのではないだろうか。来シーズン、さらなる得点を重ねて満を持してステップアップしたいところ。

 

15番 平秀斗・・・15試合出場3得点。右SB、右WBでレギュラーに。全力で相手に食らいつく守備は素晴らしく、攻撃時も縦への推進力と強烈な右足のキャノン砲で戦術に幅を作るなど前半戦は上々の内容だった。本職ではないので裏を取られることは少なくなかったけど攻守での死に物狂いのプレーはそれを補って余りあるものだった。夏に右膝を故障しそのまま離脱。回復は順調なようなので焦らず直してほしい。

 

17番 前田尚輝・・・27試合出場0得点。ボランチでレギュラーを確保。ゲームメイカーとしてまた一回り大きくなり、好調時なら面白いようにボールを捌いてゲームをコントロールした。プレーの波が大きく、ボランチとしては守備力がまだ足りないがそれでも年々向上はしてきてるし、運動量も結構ある。湘南からのレンタル延長が決まっているので川上の抜ける来シーズンは王様と呼べるくらいゲームを支配するプレーを見せてほしいところ。

 

18番 橋本裕貴・・・3試合出場0得点。右WB、左SB、シャドーなどをやってみたけどどこが最適なのかはよく分からないままだった。左足の多彩なキックと簡単にはあたり負けなかったりボールを奪いきる強さは見せたけど本領発揮には至らず。怪我と不慣れなポジションを転々とするうちに左利きのアタッカーが複数いるチームにおいて埋没してしまった感がある。来年こそその左足の実力と桐光のディ・マリアと呼ばれたほどの技術を見せてほしい。

 

20番 ヘナン・・・5試合出場1得点。開幕からベンチ入りを続けるも出番は少なかった。右SHでの起用が主だったがいかんせん出場時間が短すぎる。それでも出場すれば左足の柔らかい技術や独特なリズムのドリブル、広い視野での意外性のあるパスなど持ち味は見せた。ハイライトはシーズン初出場から3分で結果を出した相模原戦。フィジカル面が強くないことや守備面の戦術理解がなかなか進まなかったり、ボールを足下でばかりもらいたがったり持ちすぎるあたりが使われなかった要因なんだと思う。とはいえ終盤は守備に必死に走るようになってたので来シーズンに期待は持てるのではないだろうか。

 

22番 ニウド・・・12試合出場4得点(9月途中加入)。シーズン終盤に限ればMVP。超攻撃的ボランチとして常に相手の脅威になり続け、攻撃参加しつつ守備はサボらないというスーパーな活躍でシーズン終盤の巻き返しに多大に貢献した。とにかくボックスへ入り方やポジショニングが絶妙で、外から高速で飛び込んできて頭で合わせるパターンが何度も見られた。強烈なミドルも持ち合わせつつ味方にラストパスも供給するなどJ3では圧巻の攻撃性能を誇った。荒いプレーが多かったりボランチとしては視野がそこまで広くないことや横の運動量がそんなに多くないとかいう部分はあったけど身体能力の高さを生かし相手を潰す対人守備も光るなど、攻守での貢献は絶大だった。勝利時のラインダンスでは率先して最前線で踊りつつサポーターを煽って盛り上げるなどピッチ外でも大活躍。

 

24番 蓮沼翔太・・・1試合出場0得点。10数分の出場に終わるなど失意のシーズンとなった。たぶん守備面や運動量の関係で戦術に適応できなかったのではないだろうか。柔らかいボールタッチやパス、それなりに高い得点力を生かしきれなかった。良い技術は持っているので守備での貢献度を増やしていきたい。

 

27番 橋本拓門・・・32試合出場1得点。前半戦はトップ下、後半戦は右SBで常にレギュラーとなった。上質のラストパスとセットプレーで7アシストを記録。トップ下としては労を惜しまないプレスとラストパスの供給役をこなした。SBがマイボール時にインサイドハーフに入る戦術が採用されると右SBへコンバート。長短のパスでゲームを作りつつ機を見て前線に走り込み鋭いミドルを放つ場面が増え、攻撃に効率よく絡めるようになった。セットプレーのキッカーとしても精度が増し、何度もアシストに繋げた。スピードこそ無いが戦術理解力の高さと的確なポジショニング、技術ベースと運動量が優れているので来シーズン以降もキーマンとなるはず。

 

43番 志知孝明・・・15試合出場0得点(7月途中加入)。右WBのレギュラーに。松本山雅への復帰が決定アタッキングサードでの丁寧さに欠けた印象はあるが、相手を半身でブロックしつつゴリゴリと敵陣に侵入していく力強いドリブルや左足から繰り出す質の高いパスが光った。右サイドのCKのキッカーも務めたが非常に鋭く高精度だった。シュートを打つまで時間をかけすぎてブロックされたりクロスの精度が足りなかったりはしたがフィジカルの強さとアフリカ系選手ばりの足のリーチの長さなど日本人離れしたプレースタイルは伸ばしていってほしい。 

FW

9番 アレックス・・・17試合出場5得点。開幕からCFのレギュラーとなったが小牟田の加入とともに出場機会を失う。シーズン終盤には再び出場機会を取り戻す。とにかくゴールに突撃するスタイルからポストワークと味方のサポートに徹するスタイルへプレーを大きく変えた。鈍重ではあったが足下の技術は高くフィジカルの強さも要所で見せた。守備戦術を理解した上でのプレスも向上し、自陣セットプレーでの守備時には高さの足りないチームを何度も助けた。シュートが下手なのは相変わらずではあったけど5ゴールはチーム2位の得点数。ポストワークで貢献しつつの5ゴールは悪くない数字ではないだろうか。足りないところも多かったとはいえチーム戦術に合わせてプレースタイルを大幅に変更できたという点は高く評価したい。

 

11番 田村翔太・・・12試合出場3得点。序盤は右SH、怪我から復帰後は左SHを務めた。開幕から主軸として激しい当たりからのボール奪取と縦への推進力と突発力、パンチ力のある強烈なシュートで攻撃陣を牽引。鋭利なドリブルで何度も敵守備ブロックを切り裂いた。8節秋田戦で膝に大怪我を負い長期離脱。シーズン最終盤に復帰したが完全なコンディションには戻らず。とはいえコンディションが整わない中でも加速力としなやかなプレーは健在で、攻撃の切り札として重宝された。湘南からの完全移籍が決定しているので来シーズンはコンディションを万全に整えてエースとしての活躍を期待したい。

 

26番 小牟田洋祐・・・12試合出場1得点(7月途中加入)。CFとしてアレックスを押し退けてレギュラーに。純然たるポストプレイヤーで、柔らかく確実にタメを作るポストと容易く競り勝つ空中戦の強さに加えてサイドに開いてクロスまで持っていったり、ドリブルで仕掛けたりと完成度の高いポストプレイヤーだったのではないだろうか。しかしわずか1ゴールは流石に決定力不足。最終節の相手ボックス内で敵の密集地帯を華麗なボールコントロールで切り抜けGK1対1まで持ち込みながらシュートを吹かしたシーンが象徴するようにシュート精度が大きな課題だった。正直FWとしてはエゴが弱かったのではないかと思う。その分献身性は高く守備もサボらないし、ポストと競り合いからの落としは確度が高く、その部分では計算できる選手でもあった。既に群馬への復帰が決定しており、得点力を磨いて上を目指してほしい。

 

40番 樋口寛規・・・16試合出場3得点。大怪我からの復活に時間を要したが、復帰後はセカンドトップ、CFに定着。献身的なプレスバックや二度追いなど守備に奔走しつつ、ビルドアップのためにバックラインまで下がってボールを受け、中盤から前線へドリブルでボールを運び、アタッキングサードでは選択肢を作るべく迷いなくサイドラインに流れてクロスを上げるなど、チーム事情でリンクマン的役割を担ったためストライカーに専念出来なかったが攻守に特大の貢献を見せた。終盤には戦術にも馴染んでシュートシーンが増え、ストライカーセンス抜群のゴールを見せた。フィジカルが強く当たり負けないし、パス、トラップも質が高いので、今の戦術の中でゴール前に顔を出す回数を増やして来シーズンこそゴール量産といきたいところ。

 

 

というわけで選手の感想でした。まあボロクソ言った選手もいるし何かとケチをつけた選手ばかりではあるけど、皆イイもの持ってる素晴らしい選手ばかりでした。楽しいシーズンを本当にありがとうございました。

福島ユナイテッドは希望、勇気、明日への活力を与えられるクラブになるよう・・・と鈴木代表は言っていましたが、本当に勇気希望以上に「明日への活力」を与えてくれるクラブだったと就職してなおさら思いました。

 

去る選手、残る選手それぞれいますが、来シーズンもまたあーでもないこーでもないと言いつつ楽しいシーズンが待っているのだと思います。選手、スタッフ、フロントの皆さんお疲れさまでした。

 

17年J3リーグ後半戦開始直前!福島ユナイテッドに夏に加入した選手達のメモ

福島ユナイテッドってJ3加入以降、夏の補強はあんまりしないスタンスだったんですけど、今年はやけに積極的に動きまして。まあ各ポジション手薄だったのは事実だし、他のクラブも積極的に動いてますので、予算の範囲なら良いんじゃないでしょうか。

 

というわけで好き勝手に特別指定選手として登録された2選手と期限付き移籍でやってきた3選手のメモを残しておこうかと思います。練習観に行ってないので雑に行きます。

 

 

GK 32番 安田亘佑

産業能率大学から特別指定選手として加入した大学4年生。12節鹿児島線終了後、内藤がスタメンながら12節に岡田大が出場停止、堀田は負傷離脱という状況で控えGKがいなくなったため急遽加入。177cmなのでGKとしてはかなり小さいけど控えを任せるだけの実力はあるはず。競争は激しいし、チャンスは少ないと思うがプロ入りのチャンスと捉えて頑張って欲しい。

 

DF 31番 川上盛司

齋藤恵太、蓮沼に続く仙台大学出身の選手。大学4年生だが特別指定選手として6月下旬に加入。右SBが本職らしく、機動力と闘う姿勢が持ち味っぽい田坂監督好みの選手。割とSBを任せても大丈夫そうな実力があるっぽいので、平秀斗を1列前に上げる選択肢を作れるのは大きいんじゃないだろうか。このまま来年加入できるようしっかりアピールして欲しい。

 

GK 1番 伊藤剛

大学を中退してモンテネグロ2部からキャリアをスタートし、活躍が認められボスニアヘルツェゴビナ1部に移籍し、湘南のヨーロッパ遠征トレーニング中の練習試合で対戦相手として活躍して湘南に引き向かれた逆輸入大型GKという胸アツな経歴の持ち主。湘南ベルマーレから6月末に育成型期限付き移籍で加入。でも湘南退団コメントとか湘南の対応は片道っぽい雰囲気が出てる。191cmの長身でやっぱりGKって高さが正義なんだなと思わせてくれるプレーを要所で披露。身長があるとGKとして出来ることに差が出てくるなという印象。何気に足下も上手いし、果敢に飛び出してピンチを救うなど現状は十分な活躍を見せている。しかし悲しいことに福島の失点はあんまり減らないのであった。

 

MF 43番 志知孝明

松本山雅から期限付き移籍加入の若手。左利きのサイドアタッカーで、松本ではWBもこなしていた模様。福島には左利きは多いけど左サイドが本職って意外と少なかったので貴重なピースとなりそう。左足のシュートが持ち味らしいし、細身ながらフィジカルも強いんだとか。たぶん田坂監督がコネで連れてきた選手なので戦術には馴染みやすいはず。サイドだけじゃなくシャドーもやるみたいなので得点、アシストなどの結果を残してしっかり成長して松本に帰って欲しい。君には福島は育成に定評があるとかいう評判を広めるという使命があるのだ・・・43番手どういう背番号だと思ったら4+3=7(志知)という個性が印象的。

 

FW 26番 小牟田洋佑

ザスパクサツ群馬から期限付き移籍加入。群馬のコメントとか本人のコメントからして片道くささが漂う。187cmの長身ポストプレイヤーなのであからさまに「アレックスがいなくなった途端に前でボールが持てなくなる」問題の解決策である。アレックスに競争を促せるし、高さのある選手が増えるのはとても良いことである。ポストプレーには定評があるし競り合いの強さも強みと言っているのがJ2では通算1ゴールなのはちょっと不安。本人も得点という結果を残さなくてはならないことは理解してるようなので後半戦の起爆剤となる活躍に期待したい。

 

各ポジションにまんべんなく補強した印象ですな。特に左サイドが本職の左利きである志知や大型ポストプレイヤー小牟田の加入は決定的な不足を補う適確な補強かと。何気に特別指定選手も使ってみるなど今後への布石とも言える補強はけっこう評価したい。

とにかくこのままの成績では終われない。ひとつでも上へ。一歩ずつ前へ。後半戦の巻き返しに期待します。僕は相変わらずあーでもないこーでもない言いながら楽しく観戦させてもらいます。

J3リーグ前半戦を終えての福島ユナイテッドの選手達の感想

やっっぱり長々とサボってました。本当は試合の感想とか挙げるべきなんですけどモチベーションがそこまで上がらなかったり感想がまともに文章にならなかったりして書けなかったのでシーズン前半戦を終えての選手の感想だけ書いておきますね。ちょうど中断期間ですし。本当はもう後半戦1試合消化してるけど。

試合はDAZNのおかげで全部見てるんですけど、例によって個人の趣味趣向と偏見による感想になりますのであしからず。

 

GK

1番 伊藤剛・・・6月末に湘南からレンタル加入すると瞬く間に守護神の座を確保。191cmの長身を活かしたハイボール処理と正確なフィード、果敢な飛び出しが光る。レスポンスも良さげなので簡単にはポジションを譲らないか。

 

16番 堀田大輝・・・若手GKとして期待されたけど開幕から序列最下位に。5月に練習中に負傷、診断書としては脳挫傷とかいうとんでもない怪我だったものの特に大事に至らず。練習には復帰できているようなのでまずはベンチ入りを目指したい。

 

21番 岡田大・・・開幕より2ndGKを務める。バックアッパーとしては悪くはなかったんだけど12節鹿児島戦で審判になんか言ったみたいでレッドカードをもらいベンチなのに退場。3rdGK堀田の負傷もある中で出場停止になった事で監督の信用を失ったのか、以後ベンチ外に。挽回は容易ではないか。

 

32番 安田恒佑・・・堀田の負傷離脱と岡田大の出場停止を受けて急遽特別指定選手登録された産業能率大4年生。練習見てないし試合にも出てないので実力は何とも言えないのだけどプロ入りのチャンスと捉えて頑張って欲しい。

 

34番 内藤友康・・・開幕から14節まで守護神を務めるも伊藤剛の加入により2ndに。ダイナミックなセービングはいくつも窮地を救ったものの、残念なミスもあったのは事実。ハイボール処理が怪しいし、何があったのか唐突にフィードがとんでもなく下手くそになり毎回タッチを割るようになってしまったのはいただけなかった。ビッグセーバーぶりは健在なのでベテランの意地を見せて欲しい。

 

DF

2番 岡田亮太・・・CB以外にも左SBにも対応。長短のキックの巧さや対人守備に強さは見せたもののスタメン落ちすることも多かった。もう少しDFリーダーらしさが欲しいし、左のSBやるにしても攻守にどっちつかずなポジショニングをするところは要改善。ピンポイントに送り込むクロスが持ち味になりつつあるのでこのまま磨いていって欲しい。

 

3番 小山内貴哉・・・右SBと3バックの右CBに対応したがレギュラー奪取には届かず。走力を活かした攻守は見所があったが正直ポジショニングはイマイチだったと思う。まずはマークとポジショニングについて改善をした上でアタッキングを磨きたい。

 

7番 茂木弘人・・・今季よりCBにコンバートされレギュラーに。経験値、身体能力に基づく対人守備とスピードを活かしたカバーリング、両足から精度の高いキックでのビルドアップで攻守に渡る貢献は大きかった。特に前に出てボールをを奪う能力は非常に高い。上背のなさはセットプレー時にネックとなったが、まだまだ老け込まないところを見せてくれた。

 

25番 杉野健斗・・・CB、左右のSBに対応したものの徐々に出場機会を失う。フィード、ビルドアップの技術は非常に高く、長い距離をグラウンダーで縦パスをつけられるのは見所があったものの、肝心の対人守備、競り合いに強さがなく相手CFに狙い目にされる事が多々あった。相手を封じ込めるフィジカル、前に出てボールを奪う技術の習得が必要か。

 

30番 木下高彰・・・強さ、技術、スピードを兼ね備えるCBだがスタメンに定着出来ず。ポジショニングやマークの甘さがその要員か。攻守共に身体を投げ出してボールに食らいつく、激しくガッツ溢れるプレースタイルは魅力的なので、まずは守備の上手さを身につけたい。

 

31番 川上盛司・・・特別指定選手として加入した仙台大4年生の右SB。キビキビとした動き、ガッツあるプレーを見せたがまだ水に慣れていない感は強かった。安田と同じくプロ入りのチャンスと捉えて頑張って欲しい。 

 

MF

4番 川上竜・・・ボランチとして全試合フル出場。素早く適確なプレスやアプローチングで相手に自由を与えず、卓越したボールコントロールから長短に正確なパスを出しゲームの構築からチャンスメイクまで担う。運動量も多く、攻守に常に顔を出すだけでなく、若手ながら声を張り上げてチームに指示を出し、時には鼓舞するなどキャプテンシーも発揮。一時はゲームキャプテンを任せられるなど絶大な存在感を放った。

 

5番 渡辺匠・・・ボランチ、CBを務める。速さは無いものの対人守備に強さがあり、CBでプレーした際はDFラインをしっかりと統率するなど経験値の高さを見せた。大声で味方を鼓舞する姿勢はチームを引っ張る上で非常に重要であった。今季はポルトガル語通訳も務め、アレックスやヘナンを何度も助ける。

 

6番 鴨志田誉・・・左SBでスタメンを務めたが徐々に失速。戦術理解力の高さは随一で、プレーの選択は非常に良いのだが要所要所で技術が着いてこなかったのが痛い。動き出しやスペースを突く動きは素晴らしかったものの攻守で結果を残せなかった。どのポジションにも適応できるユーティリティを活かしてスタメンに返り咲きたいところ。

 

8番 石堂和人・・・ボランチとしてプレーするものの怪我での離脱もあり出場数は少なかった。運動量の低下や中盤でのボールロストは痛い材料だったが左足からの高精度のパスやチームを鼓舞する強烈なキャプテンシーは健在だった。うまくボールをキープしてファールをもらったりタメを作るなど持ち味は見せた。運動量に不安は残るもののチームの精神的支柱となる選手なので健康体を維持してプレーしてほしい。

 

10番 金功青・・・ボランチにコンバートされ、高い左足の技術は見せたもののレギュラーにはなれず。守備面の不安や消える時間の多さがネックだった。確かに1発で局面を変えられる左足の鋭いキックは魅力だが中盤を引き締めるプレーが無くてはスタメン復帰は難しいか。10番の意地を見せてほしい。

 

13番 三橋秀平・・・開幕前はSHやSBを試されていたが、トップ下、シャドーのポジションに定着。タムショーの負傷離脱で巡ってきた出場機会をしっかりモノにした。セカンドトップとして振る舞い、前線からの精力的なプレスや体を張ったボールキープで組み立てに貢献し、鋭い飛び出しと左右どちらの足でも果敢にシュートを狙いに行くプレーで攻撃を活性化した福島の元気印。小兵であることを活かした相手の間を縫うようなドリブルも光った。シュート精度を磨いてさらに得点を重ねたい。

 

14番 星広太・・・左のSHでレギュラーに、直近数試合では左WBにもコンバート。積極果敢なドリブル突破と鋭いシュートでチームトップタイの4ゴール。守備にも献身的に走るし攻守に大きな存在感を放った。しかし持ちすぎてボールロストを繰り返す場面も多かったし、決定機やシュートチャンスの数からすればもっと得点を取れたはず。1vs1程度なら簡単に相手を料理するドリブルは強力な武器なので、味方をもっと使うこととシュート精度を向上させることが求められる。

 

15番 平秀斗・・・右SB、右WBのスタメンに定着。力強いボール奪取や球際でファイトする姿勢、強烈なシュートを武器に活躍、攻守に万能なプレーを見せた。高速でのオーバーラップや積極的にゴール前へ飛び込む攻撃的なプレーは非常に魅力的だったが、前に出てボールを奪うことで縦への推進力へと変えられるプレーが最大の魅力ではなかったろうか。

 

17番 前田尚輝・・・ボランチとして序盤はスタメンだったものの徐々にベンチに。パスセンス、パス精度は卓越しているものの課題の守備力が改善しきれず。ゲームメイクのセンスは非常に高く、運動量も多いだけに守備力の強化が急務。

 

18番 橋本裕貴・・・右WB、左SB、シャドーなど様々なポジションで起用される。左足から繰り出す多彩なキックなど才能の片鱗を見せたがレギュラー奪取には届かなかった。守備技術も向上してきているが、レギュラー奪取には攻撃でもっと積極的なプレーでインパクトを残したいところ。

 

20番 ヘナン・・・序盤はベンチ入りこそ多かったものの出場機会の無いままベンチ外が定位置に。167cmの小兵ながら練習試合ではCFで起用されるなどしたがあまり目立ったプレーは出来なかった。主戦場となる2列目のポジション争いも熾烈であるためいっそうの奮起が必要か。

 

24番 蓮沼翔太・・・昨シーズン終盤に存在感を示したアタッカーだが今シーズンはベンチ入りも少なく苦戦を強いられる。足下の技術や得点力は高いものの守備時のポジショニングやボール奪取についての強化が必要か。後半戦に向けて巻き返しに期待したい。

 

27番 橋本拓門・・・トップ下やシャドーでレギュラーに。攻守に絶妙なポジショニングをとり、的確で正確なパスでチャンスを作り出す。前線からのプレスや自陣に戻っての守備も光った。スピードは無かったが高いインテリジェンスでチームを支え、ポジションを易々とは譲らず。得点力はもう少し欲しかったが非常に貢献度が高いのでこの調子を維持して欲しい。

 

FW 

9番 アレックス・・・CFのレギュラーに定着。猪突猛進でゴールを目指すスタイルからポストワークとプレスでチームプレーに徹するスタイルへと大幅にプレーを変更。気分屋なプレーも少なくなく、シュート数もCFとしては多くないものの、つぶれ役になることも多かったことも考慮すればチームトップタイの4ゴールは評価できるはず。大柄ながら柔軟な足下のテクニックが光ったし、シュート技術も向上した。また、高さを活かしてセットプレーでの守備時に何度もボールを跳ね返した。ゴール前に顔を出す回数を増やし、90分走りきるスタミナを身につけられればさらにゴールを上積みできるはず。

 

11番 田村翔太・・・右のSHとして開幕連勝の立役者として躍動。鋭利なドリブルと正確なシュートを武器に3ゴールを挙げた。攻撃力もさることながら守備力の向上は著しく、激しいコンタクトでボールを奪いきり、そのまま縦への推進力に変えるプレーはチームスタイルを体現する重要なものだった。しかし8節の膝の負傷によりシーズン最終盤まで離脱の見込み。焦らずに治して欲しい。

 

40番 樋口寛規・・・卓越したストライカーセンスを持つ点取り屋だが昨年11月の膝の負傷が長引き、17節でようやくシーズン初のベンチ入り。夏のリーグ戦中断期間でコンディションを上げ、ポジション争いに加わりたい。

 

川上、三橋、平、タムショーなど若手の躍動やアレックス、広太、拓門ら中堅の活躍は光り、茂木、渡辺匠、石堂などベテランも意地を見せてくれました。出られていない選手は守備の技術に足りないもののある選手が多い気がします。アタッキングの武器を持った選手は多いのでベースとなる守備力を個々が底上げできるかが後半戦の鍵になるかと。あと三橋、広太、アレックスらは決定力のさらなる向上を。みんなここで終わる選手じゃないはずだ!

近況の報告的備忘録

ご無沙汰です。4月より新社会人になりまして。

いわきに天皇杯予選で負けたショックで更新せず、相模原戦は研修で宇都宮にいたので更新せず(栃木vs沼津観に行ってた)、宮本に引導を渡すはずがガンバU-23に負けた上に配属が会津若松にぶち込まれる大誤算と諸々のショックで更新せず、秋田戦とか内容は良かったけど仕事が繁忙期だったり引っ越し荷物揃えたり部屋の整理だったりで忙しく、ブログ更新してませんでした。つーか半分ブログの存在を忘れてた。

 

そんなわけで福島ユナイテッドの試合はちゃんと足を運んでます。しかもDAZNに加入してアウェイ戦も気軽にリアルタイム視聴できるし後から何度も見直せたりで今まで以上にチーム状態が把握しやすくて重宝してます。

 

仕事は一応新人なので大したことしてませんし、職場でも毎日迷惑かけつつなんとかかわいがってもらってるような具合なので今のところは死ななくて済みそうです。

 

 

しかし会津の何がつらいって映画館がないこと。これがつらい。イオンすらないド田舎が我らが福島県第4の都市ってんだからお笑いですわな・・・でも福島ユナイテッド会津若松市福島市と並ぶホームタウンに追加。より密接な関係が築いて、福島湯にテッドにも会津にも良い効果をもたらせるといいですね。

 

 

ホームタウン追加以外に福島ユナイテッドのトピックスと言えば新卒組の躍動ですよね。同い年なので川上、三橋、橋本、堀田は応援してるんですけど、開幕から不動のボランチとして攻守を一手に引き受ける川上とタムショーの負傷を機に台頭し始めた三橋の2人の活躍には心が躍ります。橋本も開幕前のトレーニングと比べて攻守にタフなプレーをしつつ高い技術の片鱗を見せているので楽しみ。早く堀田のプレーも見たいな。

タムショーがほぼ今季絶望になったり、広太が不振にあえぎ、一瞬だけJ3首位に立ったチームも失速気味なったりと苦しくはあるんですけど、光が見えているのも事実。今シーズンは勝ち越して終わってくれることを望みます。

 

6月の藤枝戦は更新できるよう頑張ります。アクセス記録見てるとこのブログに今月アクセスあってびっくりですよ。

福島ユナイテッドFC vs FC琉球

3月26日、J3リーグ第3節を福島ユナイテッドはホームで琉球と対戦。福島はアウェイで開幕2連勝と上々の滑り出しを見せた上でホーム開幕戦を迎えました。

連勝と好調な状態でホーム開幕戦を迎え、先日とうほう・みんなのスタジアムは芝の張り替えも完了。選手からも「ホームで勝利を届けなければ何の意味も無い。」という強気なワードが飛び出すなど、期待感の高まる中での試合となりました。

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結果は1-0で福島の勝利!

タムショーが3試合連続得点!3連勝で得失点差では富山を下回ったものの単独2位!開幕から勢いが止まらない!スタッツとかはこちらテキスト速報もあるよ琉球GKの今野って去年の福島との対戦でもポストにぶち当たって負傷してなかった?

 

前節沼津戦も、「押し込まれ決定機を作られつつも凌ぎきって、チャンスをきっちり決めて勝つ」という試合内容だったのですが今節もそんな感じ。どこかで先制されてもおかしくない場面が何度もありました。特に高さ不足の福島はセットプレーで後手に回る場面が多かったり。攻め急ぐせいかパスミスや意図が合わない場面が多々あり結果的にセカンドボールを拾えずに押し込まれる場面が目立ちました。

そんな中でも岡田と茂木はパーフェクトな内容で壁となり、川上のカバーリングや潰しから危機を未然に防ぐ場面も。両サイドハーフも守備に献身的でしたし、今回は田坂監督が掲げる「密集」が守備の場面で生きたのではないかと。

 

攻撃面ではタムショーが獅子奮迅の働きぶり。ハイライト2分13秒あたりの連携からのドリブル突破、ラストパスは既にリーグ屈指のアタッカーと言える動きではないでしょうか?(J3リーグの選手ほとんど見てないけども)

アレックスもかなり頑張っているというか、アレックスに収まりさえすれば高確率でチャンスに繋がるといった感じ。僕が座ってた席の近くではアレックスのプレーに対して「なにやってんだよ~」って声が多かったけども、彼がやれる範囲のことではタスクを忠実に守りつつチームプレーに徹していたのではないかと。なにより先制点はアレックスのがんばりがあればこそ。2試合連続で試合を左右する大仕事をやってくれました。十分に評価されてしかるべき。

やはり田坂監督が「密集」という戦術を掲げる中で、攻撃時の距離感が近い分よくパスが繋がるし、ちょっとミスしても素早いアプローチングが出来るようになっているのがアタッキングではかなり効いてる印象。ちょっとミスしてボールを奪われても選手の距離が近い分、素早いアプローチングを複数人で行えるため、波状攻撃が可能となりました。流れを掴んでいるときは小気味良くパスが繋がり選手が連動した攻撃を何度も繰り返せるため、見ていて本当に面白い。

ただ、人数をかける分オープンスペースへのロングボールとかサイドチェンジを狙われることも増えているのでそこをどうするのかが今後の課題かと。両SBと川上の運動量でカバーしてる節はあるのでちょっと不安要素ですね。

 

全体的に見てタフに闘えてるという印象が強いのですが、まだまだ修正、改善の余地があるし、運に助けられている部分も多いと思います。ゴールもタムショーと広太にしか生まれていないため、2人のマークが厳しくなったときのために他の選手にも得点が欲しい。それに、3試合でスタメンは変わらず、リザーブも1人が変わっただけ。もっと他の選手の突き上げが欲しいのかなと思います。まあ勝ってるときにいじらないのは上席だけど。

でも正直、試合終盤の広太があんまり良いプレーできない時でも引っ張り続けた当たり、他の選手達は今のスタメンがちょっと疲れたりコンディション悪くても序列を覆せないレベルなのかなとも思ったり。ヘナンとか見たいけどもなあ。

 

それじゃ気になった選手について

タムショー・・・ついに覚醒しはじめ、3戦連発で得点ランクトップに。シャープで鋭いドリブルが光っただけでなく、ゴールハンターとしても実力を示した。前半終了間際のドリブル突破からのアシスト未遂はスーパープレーだった。

 

広太・・・カットイン、テクニカルな繋ぎ、ラストパスで存在感を示したものの、ボールを持ちすぎてロストしてしまう場面が目立った。ポジショニングや動きは良いのでパスやシュートの判断の精度を上げて継続性を持たせたい。

 

アレックス・・・献身的なプレスを愚直に続け、決勝点の起点となった。ポストからキープしたり落としのパスで起点を作り、ロングボールをフリックしてタムショーの突破を演出する場面も。確実性の低いターンよりポストを優先するなどチームプレーを優先する姿勢が目立つ。裏抜けのスピードがないことが残念だけど、完全に前線の核となっているし、替えが効かない存在。

 

 

今後タムショーや広太へのマークは一層厳しくなるかと思われます。その時にアレックスや拓門を初めとした攻撃陣の真価が問われることになるかと。ヘナンや蓮沼や三橋とかも試合に絡めていませんし、石堂、ドラといったベテランも結果を残したいところ。もっともっと総力を増して上位に食らいついていきたいですね。

次節はアウェイ長野パルセイロ戦。優勝候補の一角との対戦です。ここまでの好調が本物なのか試す機会であり、上位進出のためには越えなければならない壁です。まだまだ修正が必要な箇所は多い物の、是非とも勝ち点を持ち帰ってきて欲しいと思います。

 

ヘナンとか三橋とか橋本とかの新戦力の活躍も見たいんだけどなあ。

YSCC vs 福島ユナイテッドFC

めっちゃ今更ながら記事書きました。

2017年3月11日、J3リーグ開幕戦を福島ユナイテッドYSCCとアウェイニッパツ三ツ沢で対戦。この試合はJ3リーグ2017シーズンのオープニングゲームとなりました。僕もホーム開幕戦が待ちきれずに横浜まで行き現地観戦しました。

福島にとっては3.11という重い意味のある日であるためか、監督や選手達の士気は非常に高く、福島県に良いニュースをもたらそうという想いが溢れていました。福島のクラブだからこそ、福島も元気なんだぞというメッセージを発信し、県民に勝利の吉報を届けたい一戦。

 

フォーメーションは表記上2-6-2みたいな事になってるけど実際は4-2-3-1ベース。CBは右が岡田亮太、左が茂木。SBは右が平秀斗、左が鴨ちゃんボランチは前ちゃんと川上が組み、サイドハーフは右がタムショー、左が広太。トップ下拓門で1トップアレックスが基本形でした。

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結果は福島が0-2で勝利!

タムショーが早速期待に応えるJ3リーグオープニングゴール。そして福島の看板選手広太も昨年7月以来のゴール。全体的に希望に満ちた船出でした。スタッツとか詳細はこちら。一応今年からJ3にもJリーグ公式のテキスト速報が付いたらしい

 

監督が替わるとチームも変化するもんで。福島も率直に言って球際の激しさ、パスをつなぐための距離感とかが格段に良くなった印象。フォーメーションも前述したように4-2-3-1を基本にしつつ、前ちゃんが流動的に動いて川上がアンカーになる4-1-4-1になったり、川上がバックラインまで下がって拓門も1列降りる5-4-1になったりと簡易的な可変システムを採用。シンプルに相手SBの裏を狙ったりSBとCBの間に人数をねじ込んで局面の数的有利を確保するなど田坂監督のやりたいことをそこそこやれてた印象。ラストパスが合わなかったり微妙に前線がノッキング気味ではあったけど、昨シーズンのようなサポートが少ないといったような場面はほとんど無し。ポジションチェンジも効果的に発動してて、先制点の場面なんてはタムショーが逆サイドのスペースまでダイナミックに突っ込んできたからこそ生まれたシーンなんじゃないでしょうか。守備面は全員が身体をぶつけて複数人で挟んだりしてボールを奪いに行くから前への推進力も生まれやすくなってるのかなと。とりあえず今回は奪いに行って剥がされたり奪いきれなくて数的不利になる様な場面がなかったので今後どうなるかはまだ分からないけど、去年のリトリート中心の守備より危なげなかったかと思います。

1度だけ前ちゃんが相手のゴールキックを競らないで後ろに任せて、そのまま相手にボックスまで持ち込まれたシーンの後で監督も守備陣も任せないで競りにいけと激しく要求したりしてたあたり、個々が身体を当てて自由を与えない、ボールを奪いきると言うことはチームとして強く求めてる印象。その他2点取った後に全体がゲームを落ち着かせようとしてか消極的なプレーが増え始めた時には田坂監督が「前に行け!前に行けよ!」と強く要求していたのも印象的。昨シーズンは先制してもそのままイケイケになるよりゲームを落ち着かせようとしたり1点を守り切ろうと全体の重心が後ろに偏り、そのまま相手のペースに持ち込まれたりしてたのでこの指示は非常に良かったのではないかなと思います。まあ攻めてばっかでも疲れるからどこかでスローダウンは必要だと思うけど。

 

選手個々としてもタムショーの鋭い動き出しと川上の正確な裏へのミドルパスとか、そこそこ粘れるアレックスとかよく効いてたかと。拓門が前線からプレスに行って高い位置からゲームに変化を付けるのも新鮮だったり。茂木CBも鋭い出足があるしフィジカルもあるから地上戦は上々の働きだったし岡田も危なげなくプレー。平秀斗のSBも力強く泥臭く食らいついていく守備と相手をブロックしつつ高速でオーバーラップしたり思ってたよりマッチしてるのではないかなと。

まあその中でも別格だったのが大卒ルーキーの川上竜。ボランチの一角というよりはアンカー気味のプレーだったのですが、まず中長距離のパスが正確無比だし常に首を振って周囲を確認してパスを出してるからそうそう変なパスをしない。今回のプレー内容はノーミスだったのではないでしょうか。ゲームを構築し攻撃の起点となるプレーもさることながら際立ったのは守備。相手や味方の位置、空いたスペース、自分がカバーできる範囲を正確に把握した適確なポジショニングで相手にバイタルエリアで自由にプレーするスペースを与えず、ボールホルダーに対して素早いアプローチングを行い絡みつくようなディフェンスで攻撃を食い止めていました。今のスペースを捨てて最も危険なスペースを埋めに行くプレーや、味方のサポートが常に出来る位置取りなどの判断が恐ろしく早く、YSCCに全く自由を与えませんでした。スペースのマネジメントについては突出した能力を持っていると言えます。それでいてキックも正確で1本のパスでチャンスを作り出せ、プレースキックだって高精度。初陣で見せたパフォーマンスはまさに攻守の要、福島の心臓とも言えるものでした。ルーキーなのに強気にチームを引っ張る姿勢も見られ、チームを鼓舞し、DFにラインを挙げろと要求する場面すらあるほど。こんな素晴らしい選手が3月まで所属チームが決まらないなんて・・・明らかにJ3のレベルを超えた選手。田坂監督がまだまだ伸びると言ってるし、このままなら今年の末にはステップアップするんじゃないでしょうか。

 

一応パッと目に付いて気になった問題は川上の能力が高すぎて中盤の底から川上が抜けると途端にチームが苦しくなりそうな所とCFがアレックスしかいないところ。あと平均身長。特にCFはアレックスだけだと厳しいのが開幕戦から露呈しちゃったのがなんとも。そもそもアレックスってスタミナがある方とは言えないんだけど、今回も終盤は明らかにバテバテだったし最終的に足をつって交代になっちゃったわけで。ポストがもっと収まってくれた方が助かるんだけど、サイズがあってポストとキープが出来るFWはアレックスしかいないのが現状。樋口が戻ってきても根本的に出来ることが違うFWなので解決にはならないんで、ここをどうしたもんかなあと。常に競り合ってポストして前線からプレスかけ続けるからトップの消耗は激しいと思うの。田坂監督がいい解決策を見出すことに期待。まああと昨シーズンから平均身長がガクッと低くなったからセットプレーは攻守に不安があるかも。練習見てても思ったけど本当に小さい選手増えた。

 

じゃあ最後に気になった選手について。

タムショー・・・鋭い動き出しからの思い切りの良いシュートが光る。守備も格段に良くなってるしアタッカーとしても以前福島にいたときより一皮剥けた。シュート技術をさらに磨き、エースとして活躍して欲しい。

 

川上・・・上手いという以上にプレーヤーとして賢く、判断が早い。今以上のパフォーマンスを見せれば間違いなくステップアップする。

 

平秀斗・・・右SBとして泥臭く食らいつくような守備を見せ、倒れてもすぐに立ち上がって相手に食い下がるなどかなりファイトする姿勢は見えた。隙あらばロングシュートでゴールを狙ったり、どんどんと加速するスプリントでの攻撃参加も迫力があった。

 

 

何はともあれ非常にポジティブな内容の今シーズンが楽しみになる一戦でした。次はJ3新参のアスルクラロ沼津J3の厳しさを教えてやりましょう。くれぐれも嬉しい初勝利をプレゼントなんてならないようにお願いします。

小山内とか渡辺匠は怪我っぽいけど、三橋、橋本、堀田たちのルーキー含め、出場できるようさらに切磋琢磨してください。はやく新加入選手達の活躍みたいぞ。

 

さて今年からDAZNあるんだし加入しないとなあ・・・

 

J3リーグ開幕前夜!2017シーズンの福島ユナイテッド選手、監督メモ

はい、今年もやっておこうと思います。言い訳させてもらいますと実家がとんでもなくバタバタしてて練習全然見に行けてませんので今年もテキトーな事をのたまいます。一応9日に練習見てきました。個人の感想が非常に多いです。

今回記事分けるのが面倒なので長々と全ポジションまとめて1つの記事にします。

 

GK

16番 堀田大暉

久しぶりの大卒新人のGK。フィードに巧さのある現代型GKだけど、やっぱり期待したいのはレスポンス。他のGK2人よりだいぶ若いわけだし。ポジション争いについては白紙状態なので開幕戦スタメンも十分狙える。ステップアップするべきなんだけど、個人的には向こう5年くらい福島のゴールマウスを守る選手になってほしい 

 

21番 岡田大

GK陣最年長。万能型でなんでもこなせるGKだけどここ数年は3番手の地位を覆せず。今シーズンこそポジション奪回なるか。レスポンスはなかなかいいのでベテランらしい安定感のあるプレーが出来るかが鍵になりそう。ちなみに昨年に引き続き彼女が欲しい模様。

 

34番 内藤友康

チーム最古参の古株。当たってるときはとことん強いGKで、がっちりとした体格なのでハイボールにも強いし、フィードもなかなかうまい。試合に出られないときなどでもムードメーカーとしてチームを盛り上げられる。クラブの歴史を知るベテランなので、プレー以外でもチームに貢献していけるだろうけど、シュートへの対応とか準備がもっと洗練されれば絶対的レギュラーは堅そう。 

 

DF

2番 岡田亮太

DFラインの柱となるCB。力強い対人守備や空中戦の強さに加えて、両足から正確なフィードを蹴ることが出来る。スピードは無いものの身体を張ったシュートブロックやクレバーな対応からのボール奪取などでゴール前の壁となる。一応SBもやれるので今年もフル稼働することになりそう。守備力とキック精度はハイレベルなので、あとはライン統率とかカバーリングさえ出来れば完璧なCBになれそうなので今年こそさらなる成長に期待。

 

3番 小山内貴哉

本職は右SBだがCBにも対応可能。パワフルなプレーとか運動量が持ち味っぽい。DFラインの人員が足りていない現状では守備のマルチロールの存在は貴重なので怪我無くシーズンを終えて欲しい。今年こそ首の太さを活かした力強いプレーに期待したい。

 

7番 茂木弘人

いよいよDFに固定されたベテランの福島県出身選手。入団当初は得点力不足解消の鍵とか言われてたのは無かったことにされたのかしら。SBを主戦場とし、スピードやフィジカルを活かした鋭いドリブル突破や経験に裏打ちされた適確な守備が光る。高精度のクロスでのチャンスメイクができ、右利きだが状況に応じて左足からも高精度のボールを蹴れるのがかなり効いてる印象。今シーズンはCBもやるっぽいんだけど、身体能力は高めだから対人は十分期待できるだろうし上背も気にならないのかも。あんまり声出したりするタイプじゃないけど数少ない地元出身選手としてフル稼働してほしい。

 

25番 杉野健斗

178cmとCBにしては高さが無いもののカバーリングとかビルドアップ能力に優れる。DFラインの管理は結構出来てるし、上背が無い分を技術でカバーできるようになってきた。何よりフィード、ビルドアップの能力はDF陣で最も高いと思う。対人守備にもっと力強さが出てくれば絶対的なDFラインの柱となれるはず。欲を言えばスピードとかもう少しほしい。

 

30番 木下高彰

水戸から期限付き移籍加入のCB。高さ、強さ、技術は十分にあるようなのであとはカバーリングとか出来れば主力は十分務まるんじゃないかしら。気持ちを前面に押し出すプレーを売りにしているようなので岡田とお互いを補完し合うような存在になれれば理想的か。スピードのある万能型CBはなんだかんだと貴重である。

 

MF

4番 川上竜

大卒ルーキーのボランチ。中盤ならどこでもこなせるみたいだし運動量も豊富。正確なボールコントロールに加え両足共にキックが正確でプレースキッカーも務められるが、本人は運動量と守備とか周りを鼓舞するプレーを重視してる模様。ボールを捌く能力、チャンスメイク能力は申し分ないようなので即戦力として大いに期待できる。ルーキーながら結構声だして周りに指示飛ばしてるんで非常に頼もしい。

 

5番 渡辺匠

今シーズンの主将にして福島県出身のベテランボランチ。寡黙な茂木とは反対に大声で周りを鼓舞し、激しい守備で中盤を引き締める。展開力とかパスセンスはボランチの選手の中ではそんなにある方じゃないんだけども、中盤の底で守備的な役割をこなせる貴重な選手。プロとしての手本となり、喜怒哀楽を前面に押し出すプレーでチームを盛り上げるとにかく熱い人。今年はポルトガル語通訳も務める。

 

6番 鴨志田誉

本職はボランチだったはずなんだけどトップ下とかSBとか色々出来るユーティリティ。今年は戦力が手薄なSBが主戦場となるか。持ち味はダイナモとしての驚異的な運動量で、試合終盤でも相手を追い回しひたすらスプリントし続けられる。技術面はそこまで期待できないけども戦術理解力やタスク実行力は非常に高く、必要な所に常に顔を出してくれる計算できる選手。めちゃくちゃまじめな人。

 

8番 石堂和人

闘志を前面に押し出すプレーとキャプテンシーでチームを引っ張るベテラン。今シーズンは副キャプテンを務める。正確な左足のキックと勝負所での卓越した判断力で決定的な仕事をやってのける。ボランチが本職だが、急所を射貫くスルーパスやクロスでサイドでも高いチャンスメイク能力を発揮する。体力面は衰えが見られるもののまだまだアタッカーとしての能力は高く、スーパーサブとして流れを変える選手としての活躍も出来るんじゃないだろうか。

  

10番 金功青

内藤と並んで最古参の古株。左足の技術はずば抜けており、鋭く質の高いキックを放てるし、プレースキッカーとしても優秀。トップ下やサイドから創造性を注入できる選手だが、近年は稼働率が低下し結果も物足りないためそろそろ勝負の年なのでは。まずは年間通したコンディションの維持が必要。

 

13番 三橋秀平

大卒ルーキーの小兵ドリブラー。キビキビとした動きと、球際でも攻守に踏ん張れる当たりの強さが持ち味か。サイドハーフとかSBが主戦場になる模様だが、タイプ的には広太ともろに被りそうなドリブラーなので切磋琢磨してステップアップを狙って欲しい。

 

14番 星広太

福島の看板選手といえるアタッカー。切り込み隊長として果敢なドリブルからの突破や裏への飛び出しと鋭いシュートを武器に攻撃を牽引する。左サイドからのカットインして右足シュートが得意技。細かいタッチでのボールキープや献身的な守備も持ち味。昨シーズンは後半戦ノーゴールと失速したものの、切れ味鋭いドリブルは健在だったためまずはシュート精度に磨きをかけてほしい。アシストの意識ももっと持てるとさらに強烈なアタッカーになれる。

 

15番 平秀斗

鳥栖から完全移籍加入した若手。パワフルなミドルシュートが武器で、球際でも闘える選手。元々はFWの選手だったが今シーズンはアタッカーからSBまでこなす模様。小さいものの馬力のあるプレーが出来るのでサイドでは攻守に重宝しそうなタイプ。

 

17番 前田尚輝

湘南からのレンタルを延長し、福島で3年目のシーズンに臨む若きボランチ。卓越したボールコントロールから長短のパスでゲームを構築し、足に吸い付くようなドリブルでの状況打開や正確なラストパスでチャンスを作り出す。パワーは無いが、正確ミートで鋭いミドルも打てる。ファンタジスタタイプだが運動量も多く攻守に走れる選手。守備面に課題は多いもののアタッキングについては天才的なセンスを持ち、ボールに触れば触るほど輝きを放つ期待の若手。ボール奪取の面を改善できるかがステップアップへの鍵となりそう。

 

18番 橋本裕貴

大卒ルーキーのテクニシャン。桐光のディ・マリアの異名を取るほど高校時代から高い技術を備えていたアタッカーで、柔らかい左足のタッチから創造性のあるパスやシュートで局面を切り開く。美白なイケメンなので女性人気とか期待できそう。大学最後の年を怪我で棒に振らなければもっと上のクラブに行けたとか言われる逸材らしい。

 

20番 ヘナン

ブラジルから再びJリーグにやってきた左利きのアタッカーで、ボールキープやドリブル、ラストパスが持ち味。左足のキックの技術が高く、アウトサイドの精度も高い。持ちすぎる場面とかはあるけども一瞬の閃きから局面を打開できる選手。やはり同胞のアレックスとのホットラインに期待したい。言語の不自由はネックになるためまずはチームとの連携を早い段階で深めたい。

 

24番 蓮沼翔太

2列目が主戦場となるアタッカー。右足から繰り出す柔らかいパスが武器で、左足のキックも正確。フリーランでスペースを強襲するプレー、点で合わせるプレーには光るものがある。守備とかはまだまだ改善が必要だしプレーにムラは多いものの、チャンスメイク能力や得点力とかは結構高いのでもっとガツガツとした強気なプレーが出来れば大化けできるはず。     

 

27番 橋本拓門

高いインテリジェンスで攻守に的確なポジションを取り、ゲームの構築からチャンスメイクまで担うボランチ。中盤ならどこにでも対応できる。正確なキックと最適なプレーを判断する能力とプレースキックは卓越しており、運動量も非常に多い。 突破力や得点力は高くないものの、ゲームのマネジメントができる賢い選手なので中盤のポジション争いでも遅れをとることはなさそう。

 

FW

9番 アレックス

187cmの大型CF。体格を活かしたポストプレーや空中戦以外にもわりかしドリブルが出来たり味方にラストパスを供給したりと万能型のCFである。スピードや技術は持ち合わせていないものの、フィジカルを活かしたキープや苦しい体勢からでもシュートまで持ち込める力強さ、とにかゴールに迫ろうとするアグレッシヴさが光る。攻守に献身性も身につき、味方を使ったプレーも増えてきているため、あとはシュート精度を上げて結果を残すことが求められる。声かけると笑顔で手を振ってくれたり、自分の名前をコールしてもらうとアップ中でも拍手で応える好青年。

 

11番 田村翔太

湘南から再びレンタル加入し15シーズン以来の復帰となったアタッカー。高校時代は浅野拓磨と2トップを組んでいた。スピードにのったドリブル突破からパンチの効いたシュートを放つ。足下の技術は高く、一瞬の隙を突いたターンや鋭い切り返しにも要注目。守備力も湘南でウイングバックを経験したことで向上してきた。小兵であるため基本的にはサイドハーフとかウイングが主戦場になるはず。課題であるシュート精度、得点力を高め、エース級の活躍が求められる存在。

 

 40番 樋口寛規

元高校サッカー選手権得点王の本格派ストライカー。サイズはないものの、タイミングのいいジャンプやボックス内での絶妙なポジショニングからゴールを量産する。シュートもスキルとセンスともに抜群であり左右どちらの足からでも鋭いシュートを打てる。守備も献身性が高く、前線からのプレスや自陣深くまで戻っての守備もこなす。絶対的エース候補なのだが現在右ひざの故障で長期離脱中。復帰は春の終わり頃だろうか。

 

監督

田坂和昭

大分をJ2からJ1へ押し上げた経験のある監督。選手をコンバートして活かすことに定評のある指導者で、若手の育成にも意欲的。局面の数的有利と距離感、運動量を重視する全員攻撃、全員守備の「密集」したサッカーを目指す。あんまり長身選手にはこだわらないみたい。飄々として物腰が穏やかだった栗原監督と比べてハキハキしゃべる熱い人といった印象が強い。まずはじっくりとやりたいサッカーを作り上げていってほしい。

 

 

いよいよJ3リーグが開幕です。この24人と監督以下スタッフ陣が熱い戦いを見せてくれると信じています。まあFW3人は少なすぎるだろとかDFも5人ってなんだよとは思うけどそこはコンバート田坂の腕の見せ所。ワクワクするシーズン、存分に楽しみましょう。