18番地の蟹さん

蟹が見たサッカーの感想をはじめとした諸々の雑記。たまにアニメとアクション映画。個人的なメモとして。

天皇杯3回戦 グルージャ盛岡 vs Honda FC

9月22日秋分の日に天皇杯3回戦が行われまして、僕はユアスタに行った次第。

最近サッカー見に行けてないなあと思ったのと、近くでHonda FCを見る機会もそうそう無いかなあと思ったので行ってきました。盛岡には元福島の益子義浩がいるし、Hondaには久野純弥がいるってのも大きかったんですけど。

 

やっぱり個人的に気になったのはHonda。福島のJFL時代の対戦は見られ無かったので一度は見てみたかったし、応援に来ると言ってたロック総統も見てみたかったし。何より唯一のJFL勢だし。

 

結果は1-2でHonda FCが勝利。スタッツとかはこちら

 

『アマチュアの雄』『Jへの門番』なんて言われるだけあってHondaはマジで強かった。盛岡が2人も退場者を出したのもその強かさや、正確な足下の技術をベースにした戦術によって終始主導権を握られたからに他ならないでしょう。そもそもHondaはJ2並の力は十分にある。

 

驚いたのはHondaのパスの速さ。国内3部クラスだとあそこまで早いパス回しはそんなに見られない。そして、サイドでボールを奪うと素早く中央へつないで相手を食いつかせると一気にワイドに開いてフリーになったサイドハーフにパスしてサイドを攻め上がるという戦術がシンプルながらも非常に効果的だったと思います。サイドにはたかれるのを警戒すれば今度は逆サイドに高速でボールを送り込むのでHondaは何度も面白いようにサイドに起点を作っていました。

 

盛岡も9人でのプレーを強いられるようになってからの守備は気迫に溢れるものでした。闘志を前面に出したプレーって良いよね。

 

あと嬉しかったのは久野が福島いたときよりうまくなってたし、らしさも見せてくれたこと。ポストプレーなんて習得してるし、シンプルにボールを落としたりサイドにはたいたりしつつ裏抜けを狙ったりと充実のプレー内容でした。Hondaの先制点も福島時代から変わらぬスピードスターぶりで盛岡DFを振り切った久野がアシストしたものでした。

 

益子も福島にいたときよりボランチの位置からうまくボールを配球してたし、守備も結構力強くなったなと。

 

試合以外にも印象的だったのはゴール裏。僕もゴール裏のスタンドにはいたのですが、本当に色々なユニの人たちがHonda FCJFL連合として応援してましてね。ソニー仙台ブリオベッカ浦安ヴァンラーレ八戸ラインメール青森ホンダロックJFL勢だけでなく、湘南ベルマーレ松本山雅藤枝MYFC福島ユナイテッドのサポーター達がまさに連合となってHondaのチャントを歌ってました。福島ユナイテッドサポは久野の段幕をひっさげての参戦。最近殺伐とした雰囲気のゴール裏もある中とても良い光景でしたね。

 

やっぱり福島ユナイテッドのファンである僕からしたら久野と益子が楽しみでは会ったんですけども、試合終了後に両サポーターへの挨拶が終わると2人はがっちりと握手して両チームの選手達が引き上げる中、ピッチでしばし談笑してました。とてもおいしい光景でしたね。福島をJ3に押し上げた功労者達のプレーをまた見られて、その2人が違うチームにいってもお互いをねぎらい続けるという場面を目に出来たことは本当に幸せなことだったなと思います。

 

総じてこの試合はHondaのアマチュアの雄という力を見せつけた試合でした。本当に良いチームだったと思います。浜松市に住んでる方は是非Honda FCの試合を見に行って見ることをおすすめします。Hondaのパスワーク、本当に面白いですよ。

 

福島ユナイテッドFC vs ザスパ草津チャレンジャーズ

8月27日土曜日、福島ユナイテッド天皇杯福島県代表としてとうほう・みんなのスタジアム天皇杯1回戦に臨みました。相手は群馬県代表ザスパ草津チャレンジャーズ。8月21日に辛くも、しかし意地を見せていわきFCを退けつかみ取った天皇杯福島県代表の座。その座を大切にしつつ横浜F・マリノスの待つ2回戦目指す試合となりました。

メンバーは杉野が今シーズン初出場。それ以外は主力で固めて特に変更はなし。あれだけ活躍しても樋口はベンチスタートなのか・・・

 

結果は4-1で福島の快勝。いつ以来だ4ゴールとか。

今回はハイライト映像なし。スタッツとかメンバーはこちら

 

 

 

 

ここ一番の集中力を発揮したいわき戦の反動なのかやたら緩くふんわりした立ちあがりであっさり押し込まれ最初のCKからまんまとザスパ草津チャレンジャーズに先制を許します。その後も早いプレスでパスコースを見つけられず、マイボールにしてもちぐはぐな攻撃を展開してはロストしカウンターを受ける状態の繰り返し。草津の両翼からの鋭いカットインにも苦しみました。前半に関しては運動量もアタッキングサードでの集中力も草津が上回っていました。

しかし福島も一応はJ3。39分にCKを岡田が高い打点で合わせて同点に。結果的に前半のうちに追いつけたのが勝利の最大の要因かと思います。

 

後半は開始早々に福島が逆転弾。広太が左サイドをドリブルで持ち上がるとオーバーラップした茂木に繋ぎ、茂木がクロス。逆サイドから走り込んだ鴨ちゃんが右足を振り抜き、見事なボレーを叩き込みました。鮮烈なボレー弾で逆転した福島は相手の運動量が落ちたこともあって勢い付き、試合の主導権を握ることに成功。

75分には交代で入った樋口が追加点。前ちゃんの鋭いミドルは相手GKにブロックされるも、、こぼれ球に詰めていた樋口がダイビングヘッドで押し込み勝利をたぐり寄せます。その後度々草津のカウンターに苦しめられるもフィニッシュ精度に助けられたり、内藤やDFラインの奮闘もあって1失点のまましのぎきり。

90分には相手DFに跳ね返されたボールを拾った前ちゃんが狙い澄ました鋭いミドルを突き刺し、試合を決定付けます。

 

終わってみれば福島が十分力を発揮して快勝。それにしても失点する癖は抜けませんね・・・

そもそも今回かなり緩い入りをしたもんだからあっさり失点したけども、前からプレスに行って外されて裏をつかれるのを避けたんですかね?でも強めにプレスに行くとレベル差もあって相手がミスしたり外に蹴り出したりしてたあたりからして、初めにガツンと行って主導権を握れればここまで苦しまなくて済んだ気がするんですけど。

あと攻撃の連動性を相変わらず欠いていると言いますか・・・ボールホルダーに対して少なすぎるサポートや守備から攻撃への切り替えの際に攻守分業状態で追い越してくる選手が全然いなかったりとか。流石に3トップだけを突撃させる攻撃では草津を破れませんでしたし。

 

とはいえ岡田や樋口のゴールは各々の良さが出たゴールなのでこういう形を増やしたいもの。樋口はこぼれ球に詰めるのうまいんだからみんなもバンバンシュート打ってこうぜ。アグレッシブに人数かけた攻撃すれば点とれるチームなんだからさ。

 

それじゃ気になった選手について。

杉野・・・今シーズン初の公式戦出場。カバーリングとかどんどん縦パス入れてくあたり持ち味は発揮できたと思うけど序列を覆すほどの活躍かというとまあその。機動力とか高さが無いのでそこをどうカバーするかが問題。

 

植村・・・ベンチメンバーながら後半開始前には選手一人一人に声をかけて鼓舞する姿が印象的だった。頼れるベテランの存在感はチームに良い影響をもたらすはず。

 

 

さて次戦は9月7日にニッパツ三ツ沢で横浜F・マリノスと対決。福島にはマリノスゆかりの選手が多いので楽しみな試合ですね。

一応9月11日にはリーグ戦があるので主力を投入できるかは微妙なところですが、それならそれでだめで元々なわけだし小山内とか負傷明けのロドリゴを使ってみたりすれば良いかと。ジャイアントキリング出来たら最高なんだけどもなあ。

 

つーかロドリゴ思ったより早く実戦復帰。練習試合にも出場してるみたいだし早く活躍が見たい。

 

それにしてもザスパ草津チャレンジャーズは良いチームだったなと。特に10番の選手のドリブルの切れ味はJ3以上でも通用しそうだったし。あと、3点差つけられたロスタイムでも試合を諦めずに1点でも返しに行こうとする姿勢には感動した。フットボールっていいもんすね。

 

 

 

 

 

福島ユナイテッドFC vs 大分トリニータ

さてさてあんまりな出来と暑さで更新遅れました。

 

福島ユナイテッドは8月7日にJ3リーグ第20節をホームで戦いました。相手はJ1経験のある大分トリニータ。この試合を最後にリーグは約1ヶ月の中断期間に入り、天皇杯の予選やら何やらに臨まなくてはならないため、2連敗6戦未勝利中の福島はなんとか悪い流れを断ち切りたいところだったのですが・・・

福島はメンバーを大幅に入れ替え、蓮沼が左ウイングで初スタメン、GK内藤が初出場。右ウイングには村岡が久々にスタメン入りし、ゴーソンも右SBに入りました。ついに栗原監督が「なんかチームの調子が悪いなと思ったらGKを替える」という伝家の宝刀を使用。

 

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結果は1-4で敗戦・・・今季最多失点。3失点目の岡田の鈍足ぶりには乾いた笑いが出ちまう。攻守共に精彩を欠きいよいよ危機的状況に。チームがバラバラじゃねえか(相手が大分なだけに)。スタッツとかなんやらはこちら

 

まずこの日は4失点の結果が示すとおり守備が全く整いませんで。それが暑さ故のものなのかDFラインとGKをいじったからなのかはわかりませんが、明らかに集中を欠いていたし運動量も少なかったと思います。バイタルでろくにプレスもかけずに前向かせるわ、サイドで毎回相手が浮いてるわ、中央に相手が入ってきても簡単にボール回されるわマークしねえわ。特に中央のザルっぷりは目を疑うレベル。1失点目とかはパスを通した方と抜けた方はうまかったにしてもマーク全くしてないし全員がボールウォッチャー。内藤が指示出すなり、岡田がラインとマークを統制するなり出来たと思うのですが・・・DFラインだけじゃなく、この日はチーム全体としてプレスが弱く、ボールを奪いにいけてなかったのが大きな敗因です。

そんで攻撃はボランチから下と3トップとトップ下が完全分業状態で、DFラインは前に蹴って終わりとか、3トップが前にパワーをもって出て行こうとする場面でボランチ以下が前に走るでも無く引いたままだったり。追い越す動きも少なかったし。明らかに前線にコースを作る動きが足りなかった。まあそれとビハインドで延々とバックパスしたりDFラインでボール回すのは勘弁してくれって感じでして。いくら前線が受けやすいところに動いてくれないにしてもとにかくネガティブで、後ろを簡単に選択しちゃうもんだから4失点目みたいなことが起こっちまったんだと思います。なんで茂木あそこであんな選択しちゃったのか。

 

栗原監督にしては珍しく後半開始と同時に選手を2枚替えたりはしたものの前線は軒並み空回り気味だったと言いますか。そもそも樋口1トップなのにロングボールやめーや。大分CBダニエル相手にロビングボールのポストプレーを試みる樋口は涙を誘う。それに栗原監督が広太のトップ下起用にやたらお熱な様ですけど、いい加減広太が体を当てちゃえば無力化できるってバレてるのに中央の密集地帯をドリブル突破させるのは無理があるか結局中央でひたすら相手に潰され続けて広太はこの日持ち味を生かせませんでした。そもそも広太がサイドに置かれても自分で中に行き過ぎてプレースペースを自分で消しちゃってるきらいはあるにしても、左サイドからのカットインで持ち味を発揮する広太をトップ下に置くのは有効じゃない気がするんですが。

攻撃はチャンスが無かったわけじゃないけど1トップ樋口の意味とか薄かったし、セットプレー、クロスの精度が上がらないことには・・・

 

監督の責任は大きいにしても選手の問題もあると思いまして。4月の相模原戦でも勝ちへの執念が見えないとかって言った気がしますけど、今回もそんな節はあったと思います。ホンヨンや樋口や広太はとにかくいつも以上に前を目指してましたけど、バックパス、ボール回ししてた選手たちは勝ちよりもミスへの責任を重視してるんじゃないかと思えちゃったり。まあそういうマインドのチームを作ったといえる監督にも責任はあるのかもしれませんが。

 

大分さんは強かったけども自分たちでゲームを壊した福島が、今シーズンの勝負弱さを象徴していたなと。はっきり言ってこのゲーム初めて見た人は二度と来ませんよ。ホームでそんな試合を平気でやっちゃうんだもんなあ・・・U-15が全国大会にいく金がねえってんで寄付呼びかけてる前でこの無様なゲームを出来るってのにがっかりした。こんな負けした試合で寄付してくれなんていうのしんどいぜ?

とりあえずもう僕は天皇杯に期待するのはやめたんで、この中断期間でチームの立て直しを図ってもらえればそれでいいっす。期待しねえってのもひどい話だと思うけど、今年の飛び抜けた勝負弱さからしたらなあ。もっと攻撃の仕方あると思うんだけどなあ。

 

じゃあ気になった選手について

内藤・・・今シーズン初出場だが4失点とボロボロ。それでも2点分くらいは止めてた気はする。いつもの陽気なキャラじゃなく、引き締まった表情してたのは印象的。

 

岡田亮太・・・ラインコントロールやマークの確認やらのDFラインの舵取りが全然出来てなかったのが痛い。ここを改善してもう一皮剥けてほしい。それが出来ればJ3屈指のCBになれるはず。ちなみにイエロー累積で次節出場停止なので今シーズンフルタイム出場ならず。

 

前田・・・抜群の攻撃センスを今回も発揮。もっと前へベクトルを向けて自信をもったプレーをすればまだまだ化ける。

 

村岡・・・馬力のあるドリブルと器用なキープと繋ぎに成長の跡。頼もしさはどんどん増しているので、あとは得点がとれれば。そのためにゴール前でのポジション取り改善を。

 

蓮沼・・・初先発でようやくベールを脱いだ新卒。どうもドラに近いプレースタイルっぽい。右足のキックが鋭く高精度だった。動きだしとか守備がまだまだ甘いっぽいので早いとこそのあたり成長してくれ。

 

ホンヨン・・・久々の出場ながら果敢な攻撃で一矢報いるゴールを挙げ気を吐く。ゴールは以前のホンヨンらしいセンスあるゴールだったのでここから調子を上げていってほしい。

 

 

ロドリゴや石堂が離脱しているので、ホンヨンや蓮沼、村岡らに攻撃陣を支えてもらう他ないのが現状なのでみんな頑張ってくれ。僕としてはホンヨンもしくはアレックスと樋口の2トップに左サイド広太、右サイド村岡で良いと思うんだけどなあ。

福島ユナイテッドFC vs カターレ富山

7月16日土曜日にJ3リーグ第17節が開催され福島は富山とホームで対戦。今回のホームゲームはあいづ陸上競技場での開催。JFL時代より負けの無い相性の良い地でのゲームとなりました。

勝利を目指す福島はパウロンが負傷離脱?のようでベンチ外、チーム得点王樋口はベンチスタート、両SBに若手を起用とかなりの入れ替わり。注目は初先発の酒井高聖

 

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結果は1-1のドロー。負傷から復帰したドラと初先発ゴーソンが結果で答えたものの誰が出ても失点する守備の課題が改善されず。これでリーグトップの引き分け数に。メンバーとかスタッツはこちら

 

ハイライトだとそんなでもないんだけど、後半に関しては福島が終始押し気味に試合を進めました。それだけに勝たなきゃいけない試合内容だったのですが。ドローとはいえポジティブな内容だったと思います。

 

まずなんと言っても今節は若手が躍動しました。福岡は左SBから再三ドリブル突破で好機を作り出したし、右SBのゴーソンも果敢に攻撃参加しアシストを記録しました。ボランチの前ちゃんもどんどんボールを受けて捌くし守備でも労を惜しまず走りました。特にゴーソンと福岡の両SBは守備時に危なっかしさはあったものの攻撃時は特大の貢献。得点シーンなんて両SBが同時に攻撃参加したからこそ生まれたわけだしね。

また、負傷から復帰したドラも卓越した左足の技術で創造性をチームに注入し、石堂不在のチームの戦術に幅を持たせてくれました。ドラはここ数年で最高のパフォーマンスなのでは。それと、30度近い暑さの中で90分間スプリントを続ける鬼のプレスマシーンと化した鴨ちゃんは化け物じみてるなと。

 

ポゼッションしようとする富山に対して今節の福島のプレスはうまくはまり、サイドからSBとウイングが連携して何度もチャンスを作り出せていました。それだけにクロスの精度であるとか、ペナルティエリアに走り込む人数とかをもっと突き詰めてやれれば追加点がとれたのかなあと。せっかくアレックスみたいなデカい的があるんだし。それに広太がドリブルで仕掛けてもなかなか選択肢が見つからずロストに繋がっていたので広太へのサポートももっと徹底していってほしいかなと。広太がそのままミドルシュートにもっていってもいいんだけどさ。

失点についてはいつものように守ろうとしてズルズル下がってプレスが後手になったりセカンドボールに触れなくなったりしてるところでミドルを食らっての失点なんですが、このパターンもうお約束の域に入ってきたな・・・

 

結局今シーズンのお約束とも言える、「幸先良く先制して守りに入って耐えきれず失点して勝ち点を取りこぼす」という黄金パターンなんですが、17試合もやってこれだけ勝負弱いのも重傷だなあと。

 

まあそれでもゴーソンや福岡の活躍は今後に期待が持てたし、アレックスもどんどんチームに馴染んできてるので悲観するような状況じゃないし、ここまでクリーンシートが1試合のみとはいえ大崩れしない守備陣も決して悪くないと思います。あとは攻撃のキーマンの広太や樋口をどう活かすのかを確立させられれば、上位に食い込むのも夢ではないと信じています。まあ樋口をこの中にピースとして当てはめるのがなかなか難しい気がするけども。戦術的なところで。

 

とりあえず今回はドローとはいえポジティブな内容だったので比較的上機嫌です。審判もすごくまともな人だったし。なんせ若手の躍動が好材料。フレッシュで勢い任せな攻撃も時には良いもんだと思いますよ。蓮沼ももっと頑張って活躍してくれ。

 

それにしてもゴーソンへの黄色い声援すごかったなあ・・・流石イケメンは強い。

福島ユナイテッドFC vs 鹿児島ユナイテッドFC

7月11日、J3リーグ第16節が開催され福島はホームで鹿児島と対戦。どっちが最強の「島ユナイテッドFC」なんだ!?今こそ頂上決戦!

リーグも後半戦に突入ということで上位を狙い巻き返していきたいところ。フォーメーションはアレックスと広太の2トップにした4-4-2。アタッカーに負傷者は多いものの好調な樋口と広太に期待していたのですが・・・

 

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結果は1-2で敗戦

このハイライ見るだけで気が滅入るわ・・・アレックスは加入後初得点。メンバーとかスタッツはこちら

 

まず最初に言わせてもらいますけど、茂木がハンドでPK取られたところ、いい加減にしてくれよと。ハイライトでも手前に主審が見切れてますけど、茂木を後ろから見ることが出来る位置にいますから角度の問題じゃないと思います。手にボールが当たったなら手がブレるはずだし、ボールがあんなに大きく弾むはずがありません。J3ハイライトも主審を擁護する気なくてワロロン。

この位置、距離からこのスピードのプレーを見ていてまっとうなジャッジが出来ないって審判として致命的なんじゃないでしょうか。J3だからって草サッカーの審判やってる感覚だったのかな。そんなんで混戦のジャッジとかできるの笠原さん。

もう4月の藤枝戦以来ずっと言ってるんですけどJ3を有料のプロの興行であると位置づけるなら、その場を新人審判の練習場とするのはナンセンスですよ。ジャッジに泣かされないために点とって守り切れって言われても毎試合5点も取れるわけ無いし、ようやっと相手に競り勝ってゴールネットを揺らしてもゴールは取り消され、キーパーと1対1になってキーパーを抜き去ろうものならキーパーに蹴り倒され、どんなに身体張って守っても有りもしないPKをでっち上げられ、どうしろってのよ。

「シンパンハエライ!シンパンハゼッタイ!」審判員がそういう位置づけにされているのならもっと緊張感をもって試合に臨んでもらいたいです。この1回だけじゃなく何回もこういうことが起こってるんですよ。ホームゲーム何回も行ってるけどこんなにわけわかんないジャッジばっかりされたら観客のこっちだって心折れるよ。選手達はなおさら心が折れそうになってるはずだし。

審判も人間だからミスをするってのは分かるんだけど、ミスばっかり毎回得点失点に直結するところでされてたらどうしようもないんだよ。頼むからもっとしっかり見てくれ。もっと真摯に向き合ってくれ。試合を壊すんじゃなくて一緒に作ってくれ。

 

 

はい、ひとしきり文句を垂れたところで試合の内容なんですが、審判に壊された部分はあるものの基本的に鹿児島が上手だったし、福島の攻撃が通用したのは先制するまでの間だけだったと思います。

特に後半の福島のシュートは0。鹿児島のブロックが強固だったとはいえ、好調だった広太や樋口は4-4-2のフォーメーションでは活躍できませんでした。広太は2トップの一角として中央でプレーしたものの密集の中では得意のドリブルを活かせませんでしたし、左サイドに固定された樋口は守備に忙殺され、さらにエリア内に走り込む場面が全く見られずシュート0に。このあたりの選手起用が有効だったとは僕的にはあまり思えません。広太は左サイドでのドリブル突破やキープで輝くし、樋口はトップに入ってボックス内でシュート出来る環境があってこそ輝く選手だと思うのですが・・・広太と樋口のポジション逆で良かったんじゃ?

 

鹿児島はボール奪取後の攻撃の切り替えが非常に早く、マイボールになった瞬間に次々選手が走り出して複数の選択肢を作るし、常にゴール前に3人ほどを送り込む戦術が徹底されていました。また、出足そのものも早くセカンドボールはほとんど鹿児島に流れました。これに対して福島は走り負けつつもパウロンを中心としたDFラインが水際防衛で耐えしのぐ形。後半は開始からずっと一方的に押し込まれる展開が続き、非常に悪い流れのまま試合を進めてしまい結局例のPKに。栗原監督は決して良い流れとは言えなかった状況で20分以上フォーメーションの変更や選手交代などの手を打たなかったのは結果的に失策だったと思います。

最終的には梅井とパウロンを前線に上げてパワープレーに出ましたが、これもただ長身の選手を前に並べただけでこぼれ球を拾う選手を配置しなかったためまったく効果がありませんでした。

 

福島は鹿児島の攻守の切り替えの早さを嫌ってかマイボール時も追い越す動きが少ないため相手を崩せず、サイドからのクロスしか攻め手を作れませんでした。また、DFラインやボランチからの縦ポン1発裏抜けを狙うロングボールが多く、雑な攻めでボールを失う事を繰り返してしまったのは残念無念です。

それでもDFラインがなんとか直接FKの失点のみで踏ん張っていてくれたので、PKと退場さえなければまた違ったカードの切り方が出来ただろうと思うと悔しさが残るのですが・・・

 

それじゃ気になった選手についてちょこちょことメモ。

 

パウロン・・・獅子奮迅の働きでピンチを未然に回収するプレーの連続。後半はチームが劣勢と見るとCBの位置から炎のオーバーラップで状況打開を試みる場面も。

 

酒井高聖・・・茂木退場により左SBでスクランブル出場。福島での初陣に。ガタイの割に動けるのかなぁという印象。状況が状況なので評価のしようは無いんだけど。

 

レックス・・・ついに加入後初得点。ポストプレーも力強かったし、落ち着きが出てきて周囲との連携も向上し始めた。前節途中出場ながら役割を果たせず途中交代させられたものの、自分の非を認め、腐ることなく練習に取り組み挽回を目指したその姿勢そのものが素晴らしい。これからも頼むぞ

 

 

次回は会津でホーム戦です。苦しい状態が続いてはいますがポジティブな内容のゲームを展開して勝ちましょう。樋口と広太をチームの中心に据えて2人の能力を最大限に引き出した戦いに期待しましょう。あと茂木が出場停止になるので誰が穴を埋めるのか、ニューヒーローの登場に期待です。

J3リーグ前半戦を終えての福島の選手達の感想

7月3日のJ3リーグ第15節、FC東京U-23との対戦を終えて今シーズンのJ3リーグは折り返し。というわけでリーグ前半の選手の感想を書いておこうと思います。

 

GK

21番 岡田大・・・出場なし、ベンチ入りも1試合のみと第3GKの位置を覆せず。植村も大崩れしないのでポジション奪取への厳しい戦いが続く。

 

33番 植村慶・・・全試合に出場、クリーンシートが少ないものの大崩れもせずレスポンスも悪くなく、鋭い飛び出しが光った。ハイボールの処理はもう少し積極的でもいいと思うけど。

 

34番 内藤友康・・・第2GKから抜け出せず。現状では天皇杯に照準を合わせてそこでアピールするべきか。ビッグセーバーなので調子の波も小さくしたい。

 

DF

2番 岡田亮太・・・CBと左SBで全試合に先発。身体を張った守備と正確なパスでのビルドアップが冴え渡る。左SBへのコンバートもそつなくこなした。ただしカバーリングとラインコントロールはもう一皮むけて欲しいところ。

 

3番 野田明弘・・・実力者の茂木や生きの良い福岡に押され最初こそ出番が無かったものの中盤戦からは右SBの定位置を確保。思い切りのいいオーバーラップが増え、より攻撃的なスタイルへとプレー変えたことが功を奏した形に。

 

4番 戸川健太・・・激戦区のCBでチーム最年長ながら奮闘。ラインコントロールカバーリング、身体の当て方などベテランらしい円熟の守備を見せた。試合終盤での出足の鈍りはいたしかたないところか。本当にCBの中では守備の技術は一番うまいと思う。

 

17番 酒井高聖・・・何試合かベンチ入りしたものの出場なし。まあ多士済々が揃CBでは仕方ないところもあるが。若いとはいえもう少し試合に絡みたい。ちなみに現在怪我してるとかなんとか。

 

23番 パウロン・・・怪我から復帰後すぐに圧巻の身体能力と長身でCBのレギュラーを確保。高さ、速さ、強さに加えてリーチの長い脚と足下のうまさも兼ね備え攻守どちらでも存在感を示す。ポジショニングの甘さや集中を欠く場面は散見されるが、J3では冗談抜きに規格外の怪物選手。

 

25番 杉野健斗・・・ここまでベンチ入りもなしと苦しい状況。最激戦区のCBではなかなかチャンスが無さそうなのだが他のポジションで良いプレーしそうなイメージがわかないのがなんとも・・・

 

26番 小山内貴哉・・・プレシーズン中に負傷し夏まで離脱。順調に回復してきているようなので7月中には右SBのポジション争いに加われるか。

 

28番 福岡将太・・・序盤戦こそ左SBのレギュラーとなったが守備面の甘さがいかんともしがたく控えに。高い身体能力をベースにする攻撃の迫力はうちのSB陣屈指のものがあるので、レギュラー奪取のためにハードなマークとかを身につけて欲しい。

 

39番 梅井大輝・・・CBでの出場はないもののボランチやアンカーでの起用に応え、高い守備力となかなかのボール捌きを披露と中盤でも高水準のプレー。194cmあって動けて中盤で捌ける選手は貴重だと思う。長身を活かして試合終盤のパワープレー要員としても一定の働きはこなした。別に梅井のパワープレーで勝ったこととか無いけどCB使ったパワープレーなんてそんなもんだよ。

 

MF

5番 渡辺匠・・・レギュラー定着はならなかったもののセントラルの位置でインターセプトとタックルで守備を引き締めそれなりにボールを捌くなどまずまずの活躍。良い感じに飛び出してフィニッシュに絡んだりするもののシュートはイマイチ。特筆すべきはベテランとしてチームを引っ張る姿勢で、大声で味方を鼓舞する姿が印象的だった。まさに闘将の風格。

 

6番 鴨志田誉・・・セントラルやトップ下でスタミナ無視の全力プレスで相手を引っかき回したり裏への飛び出しのタスクをこなす。ドリブルでの推進力もそこそこあったしパスも悪くない。本人はスタミナに衰えを感じるとは言うものの相変わらずわけわからないくらい走る。

 

8番 石堂和人・・・アンカー、右ウイングどちらにも対応。ベテランながら年々研ぎ澄まされていく得点感覚と裏への飛び出しで3ゴールと活躍。攻守に的確なポジションを取り、正確な左足のキックでチャンスメイクも担う。しかし6月半ばに負傷し全治3ヶ月の長期離脱を強いられる。

 

10番 金功青・・・卓越した左足の精度と気迫のプレスで序盤に存在感を示すも、負傷で長期離脱。左足の技術に限れば非常にハイレベルなので早く復帰してポジション争いに加わりたいところ。

 

14番 星広太・・・齋藤恵太と双子の星雄次のステップアップをバネとしてアタッカーとしてさらにレベルアップ。ドリブルからのチャンスメイクのみならず、練習を重ねたことでシュート精度が格段に向上。ここまで5ゴールと上々の結果を残した。果敢なドリブラーとしてアタッキングの鍵を握るだけで無く、精力的に守備に下がってくる献身性も素晴らしい。

 

15番 村岡拓哉・・・絶対的レギュラーとはなれなかったもののロングスローが必要とされない場面でも投入されるなど戦力としての信頼性が向上。右ウイングをそつなくこなした。好調時は器用なプレーをするものの、調子が上がらないときは運動量が少なく器用貧乏な選手になるのでプレーのムラや淡泊なプレーを減らしたい

 

20番 前田尚輝・・・ボランチを主戦場とし、柔らかいボールタッチと広い視野、長短の正確なパスでゲームを作り自身も幅広く動き回ってボール引き出すなどモダンな司令塔として活躍。コンタクトプレーには決して強いとは言えないもののプレーの強度は格段に向上し、守備面でもそこそこの踏ん張り。ボールに触れば触るほど輝く有望株。

 

24番 蓮沼翔太・・・何度かベンチ入りしたものの出場は数分のみ。キビキビとした動きでパスを受けては動き直してといったプレーが出来るようなのだがキックの精度とかはよく分からず。アタッカーは負傷者が相次いでいるのでその部分でアピールできればチャンスも広がるか。

 

27番 橋本拓門・・・序盤は出遅れたもののボランチ、アンカーの定位置を確保。正確なキックでチャンスを生み出すだけでなく、精力的なフリーランも光った。守備のポジションも的確とバランサーとして十分に機能。相変わらず地味ながらじわじわ効いてくる選手である。

 

FW

7番 茂木弘人・・・FW登録ながら左右のSBでレギュラーに。安定感のある守備に加えて攻撃でも確かな存在感。基本的にバランス重視の堅実なプレーが目立ったがもう少し攻撃的に振る舞ってもいい気はする。6月に入ってからは右膝をテーピングでがっちり固めてのプレーが続いているため怪我には気をつけて欲しいところ。

 

9番 アレックス・・・CFとして長身と当たりの強さ、前へ前へと攻撃のベクトルを向けるプレースタイルは魅力ではあったものの、いかんせんシュートがうまくないしキープもうまくなかったり周りを使わなかったりで出場機会は多くなかった。15節では途中交代で投入されるも25分くらいで懲罰交代させられるなど良いとこなし。ポストプレーとシュート精度を磨かないことには信頼を得られないか。

 

11番 金弘淵・・・CFとしてポストプレーやチェイシングをしっかりこなしたものの、出場機会やチャンスの数からすると1得点は物足りなさが残る。ボールの受け方とかは悪くないし献身性も高いのだがゴール前での勝負にもっとこだわってほしい。もっとボコボコとシュートして良いと思うんだけどなあ・・・

 

22番 ロドリゴ・・・序盤にスタメンに定着。ポストプレーもこなすようになり、ドリブルでの仕掛けや裏抜けなどで見せ場を作る。試合を重ねるごとにチームに馴染んできていたものの5月に靱帯と半月板の損傷で5ヶ月の離脱に。シーズン中に復帰できるかも怪しいところ。今のチームとして攻撃の形が出来上がってきている中で見てみたい選手だった。無得点というのはいただけないがもともとそんなに点が取れるタイプでもない模様。

 

40番 樋口寛規・・・開幕から全試合でスタメン出場。左右のウイングでの出場が主のため守備に時間を割く時間が多かったせいかなかなか活躍できなかったものの、ペナルティエリアでボールを受ける形が出来ると11節からゴールラッシュを披露。卓越したゴールへの嗅覚とシュートセンスで6ゴールを決めエースとして期待に応えた。守備でも献身的にプレスをかけ続けるなど守備面での献身性も高く、絶対的な戦力となった。

 

 

 というわけで選手の感想でした。中盤戦から輝きを放ったのが樋口と広太。2人で前半戦残り6試合で9ゴールをたたき出す大活躍。中盤では前ちゃんもメキメキと頭角を現し不可欠な存在に。DFラインでは岡田の奮闘もさることながら圧巻の身体能力でパウロンが強烈なインパクトを残しました。また、本職以外でのコンバートで輝いた梅井や石堂も好印象。

ベテラン勢が軒並み奮闘し、最年長81年度組は全員その豊富な経験値を元に試合に絡みましたし、30を越えた茂木やロドリゴやドラや鴨ちゃんも負傷するまでは出場機会を多く得ています。一方若手は苦戦が目立つ状態。最激戦区のCBではゴーソンや杉野が出場機会を得られず、SBの福岡も継続的な出場が出来ていない状態。新卒の蓮沼もなかなか試合には出られず、アレックスも期待に応えたとは言えない出来でした。

 

後半戦に向けては石堂やロドリゴといったアタッカーが負傷離脱しているのが懸念材料。ここは蓮沼やアレックスの成長に期待したいところですね。若手にはベテランと激しくポジションを争うことで個々の能力を伸ばしていってもらいたいし、クラブが若手の育成を目標にしている関係もあるので、やはり大卒やレンタル組は控えに甘んじること無く精進してほしいですな。

同時にレギュラー定着出来ていないホンヨンや村岡、サブに甘んじている拓門などの中堅組の巻き返しも必要ですし、特に好調だった樋口や広太はこの状態をシーズン通して維持できるかが福島の成績に直結しそうです。この2人を中心に後半戦の福島ユナイテッドの躍進に期待しましょう!

 

 

福島ユナイテッドFC vs グルージャ盛岡

2016年6月12日、J3リーグ第12節が開催され、福島はホームで盛岡と対戦。東北社会人時代から鎬を削るライバルとの一戦です。盛岡は得点こそそこそこに取れているもののここまで最下位に沈んでいるクラブ。福島もここまで勝ちきれない試合が多く2勝しかあげられず下位に沈んでいる状況。両者とも浮上のきっかけが欲しい中での東北対決となりました。

福島は11節より中盤をアンカー配置型からトップ下1人のダブルボランチ型に変更。左SBには右膝をテーピングでがっちり固定しているものの茂木が復帰しました。ちなみにこの日はホンヨン26歳の誕生日。

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試合は3-1で福島ユナイテッドの勝利!!

福島は今シーズン最多得点試合です!スタッツとかメンバーはこちら

 

試合序盤はお互いミスで自分たちのチャンスを逃したりロングボールの蹴り合いになったりで退屈なゲームだったものの、30分過ぎに樋口のストライカーセンス溢れる2ゴールを立て続けに決めて一気に試合の流れを引き寄せ白熱したゲームに。

後半開始と同時に2枚替えの積極策に出た盛岡に対し受け身なプレーが目立ち、プレスをかけきれず失点したものの、1対1では鉄壁を誇るパウロンと身体を張った気迫の守備を見せる岡田の両CBを中心に追加点は許さず。押し込まれる時間が長くなりなんとか反撃に転じたいところですが、ホンヨンを交代したあたりから前線でのポストワーカーがいなくなり攻撃が停滞気味に。樋口を1トップに据えたものの裏に抜けたい樋口とポストプレーで起点を作り全体を押し上げていこうとする戦術がなかなかマッチしませんでした。樋口が1トップでも相手の最終ラインにプレスをかけ続けるあたりは良い手応えがあったのでオプションとして樋口1トップ時の戦術も整備したいですね。

 

87分には新人で経験の浅い主審が謎ジャッジを繰り出して拓門が遅延行為をとられこの日2枚目のイエローで退場。このジャッジを境に主審はやたらと福島のコンタクトプレーにファールを取るようになり始めます。福島はコーナーキープなどで時間を稼ごうとするも押せ押せになった盛岡がじわりじわりと押し込んできます。ロスタイムは4分。今シーズン試合終盤での失点が多い福島だけにスタンドからも「ドローに持ち込まれるのでは・・・」といった空気が漂い始めます。

しかしその重苦しい空気を交代で出場した広太が吹き飛ばしました。今年ずっと練習を続けてきた「左サイドからドリブルでカットインして右足シュート」が炸裂。スタッツや数字には現れないものの、状況や雰囲気からすればまさしくチームを救う一撃。

 

広太の一撃でトドメをさした福島が見事勝利。試合終了の笛と共に植村がダッシュしてパウロンに飛びついて抱き合っていたあたりからして、ここまで2勝しかできなかった選手たちも相当しんどかったのだろうなと。ラインダンスでは選手、スタッフ全員が笑顔だったことが非常に印象的でした。

 

攻撃面は樋口や広太の得意な形での得点が確立されてきたのでチームとしていかにこういう場面を作っていけるかが浮上の鍵になりそうですね。樋口はここまでの4ゴール全てがワンタッチのものなのでエリア内で勝負させてあげられるようなボールを送り込みたいところ。エリアの外からカットインしてってのはそんなに良くないのかも。

 

失点した場面ではCB2人が外に引きずり出されてポジショニングが崩れ対応が後手後手に回った結果の失点なので、GKやラインを統率する岡田がしっかりと整えて欲しかったもの。ただこの場面以外は大崩れしなかったのでこの調子で失点を減らしていってもらいたい。

 

で、またしても主審の話なんですけども。拓門は退場食らった場面でも蹴る準備して中の選手達がポジショニングとるの待ってただけだと思うんですが。何十秒もモタモタしてたんじゃないし普通にセットプレーにかける時間と変わらないと思うのですが。あれで退場はいくら何でもひどくないすかね。試合を通してやたらとボールに寄りすぎて選手の移動コースをふさいだりジャッジの基準がブレブレだったりしたんですけど、それは仕方ないけどなんであれで拓門を退場させちゃうのかなあ・・・俵主審は今年から主審になった新人ですけど、日本サッカー協会は早いとこ審判の育成プログラム見直してくれよ。J3だって曲がりなりにもプロリーグで興行なんだからそこで「新人の練習台になってよ」はナンセンスだって。これで新人主審に謎ジャッジされたの3回目だぞ。ありもしないPKをとられ、GKを抜き去ったFWをGKが後ろからわざと足かけて倒して決定機阻止したのにPKは取られず、今度はCK蹴ろうとしたら退場ですか。今年は変なジャッジされること凄く多いと思います。他のJ3の試合でも新人のミスジャッジちらほらあるみたいだし。

 

それじゃ最後に印象に残った選手を。

 

岡田亮太・・・段々とラインコントロールが頼もしくなってきた。身体を張った守備で1失点に抑え、終盤には石堂に代わってキャプテンマークを巻くなど頼もしさは増す一方。

 

パウロン・・・ロングボールは長身と圧倒的跳躍力で跳ね返し、ポストプレーされれば後ろから長い足を伸ばしてボールを奪い、ドリブルで仕掛けられれば俊足でぴたりと着いていき自由を与えず、強靱なフィジカルで相手をことごとく潰す。J3レベルを超越した怪物ぶりを今日も存分に発揮。

 

橋本拓門・・・絶妙なポジショニングで攻守を支え、正確なパスが光る。ゴール前まで走り込むなど運動量も多く。セットプレーも高精度だっただけに退場は残念無念。

 

前田・・・プレーの強度が増し、攻守共に球際で闘い続けただけでなく終盤でもボールホルダーのサポートに走り続ける。やっぱり自由に動き回ってボール触ると輝くなあ。

 

ホンヨン・・・誕生日なのでバースデーゴールに期待するも不発。もっとボコボコとシュートして。ポストワークは冴え渡り、絶妙なトラップやボールタッチからの突破は素晴らしかった。あとはシュートだけ。

 

樋口・・・シュートセンスが光り輝いた今回のヒーロー。1点目は完全にマークされ身体を相手が先に入れていたのにうまいタイミングで足を伸ばしてアウトサイドで蹴り込む技ありの一撃。守備でも最後まで相手にプレスをかけ続ける献身性は中央でも発揮された。今後に期待が持てる内容。

 

星広太・・・守備に奮闘しつつ思い切りの良い仕掛けから突き刺した鮮やかなミドルはチームを救う非常に価値ある1点だった。練習を続けた形から得点するという練習は裏切らないの見本。この切れ味をさらに磨いていきたい。

 

来週は今シーズン調子の上がらないガイナーレ鳥取戦。アウェイですが今シーズン初の連勝目指して頑張って欲しいもの。

首位とはまだ勝ち点9差です。チームのブラッシュアップを続け上位進出を貪欲に狙おうぜ。