18番地の蟹さん

蟹が見たサッカーの感想をはじめとした諸々の雑記。たまにアニメとアクション映画。個人的なメモとして。

天皇杯3回戦 グルージャ盛岡 vs Honda FC

9月22日秋分の日に天皇杯3回戦が行われまして、僕はユアスタに行った次第。

最近サッカー見に行けてないなあと思ったのと、近くでHonda FCを見る機会もそうそう無いかなあと思ったので行ってきました。盛岡には元福島の益子義浩がいるし、Hondaには久野純弥がいるってのも大きかったんですけど。

 

やっぱり個人的に気になったのはHonda。福島のJFL時代の対戦は見られ無かったので一度は見てみたかったし、応援に来ると言ってたロック総統も見てみたかったし。何より唯一のJFL勢だし。

 

結果は1-2でHonda FCが勝利。スタッツとかはこちら

 

『アマチュアの雄』『Jへの門番』なんて言われるだけあってHondaはマジで強かった。盛岡が2人も退場者を出したのもその強かさや、正確な足下の技術をベースにした戦術によって終始主導権を握られたからに他ならないでしょう。そもそもHondaはJ2並の力は十分にある。

 

驚いたのはHondaのパスの速さ。国内3部クラスだとあそこまで早いパス回しはそんなに見られない。そして、サイドでボールを奪うと素早く中央へつないで相手を食いつかせると一気にワイドに開いてフリーになったサイドハーフにパスしてサイドを攻め上がるという戦術がシンプルながらも非常に効果的だったと思います。サイドにはたかれるのを警戒すれば今度は逆サイドに高速でボールを送り込むのでHondaは何度も面白いようにサイドに起点を作っていました。

 

盛岡も9人でのプレーを強いられるようになってからの守備は気迫に溢れるものでした。闘志を前面に出したプレーって良いよね。

 

あと嬉しかったのは久野が福島いたときよりうまくなってたし、らしさも見せてくれたこと。ポストプレーなんて習得してるし、シンプルにボールを落としたりサイドにはたいたりしつつ裏抜けを狙ったりと充実のプレー内容でした。Hondaの先制点も福島時代から変わらぬスピードスターぶりで盛岡DFを振り切った久野がアシストしたものでした。

 

益子も福島にいたときよりボランチの位置からうまくボールを配球してたし、守備も結構力強くなったなと。

 

試合以外にも印象的だったのはゴール裏。僕もゴール裏のスタンドにはいたのですが、本当に色々なユニの人たちがHonda FCJFL連合として応援してましてね。ソニー仙台ブリオベッカ浦安ヴァンラーレ八戸ラインメール青森ホンダロックJFL勢だけでなく、湘南ベルマーレ松本山雅藤枝MYFC福島ユナイテッドのサポーター達がまさに連合となってHondaのチャントを歌ってました。福島ユナイテッドサポは久野の段幕をひっさげての参戦。最近殺伐とした雰囲気のゴール裏もある中とても良い光景でしたね。

 

やっぱり福島ユナイテッドのファンである僕からしたら久野と益子が楽しみでは会ったんですけども、試合終了後に両サポーターへの挨拶が終わると2人はがっちりと握手して両チームの選手達が引き上げる中、ピッチでしばし談笑してました。とてもおいしい光景でしたね。福島をJ3に押し上げた功労者達のプレーをまた見られて、その2人が違うチームにいってもお互いをねぎらい続けるという場面を目に出来たことは本当に幸せなことだったなと思います。

 

総じてこの試合はHondaのアマチュアの雄という力を見せつけた試合でした。本当に良いチームだったと思います。浜松市に住んでる方は是非Honda FCの試合を見に行って見ることをおすすめします。Hondaのパスワーク、本当に面白いですよ。